にじいろ。
第22章 Fragment love 。
翔『お待たせ』
その時
職員室から戻った翔くんの声に
ずっと俯いていた杏奈が一瞬顔を上げた。
えっ…。泣いてる…?
翔くんの姿を見ると
杏奈はその場から走り去った。
翔『杏奈!』
翔くんの声も無視して。
翔『杏奈のやつ、どうしたんだろ?
なんかあった?』
潤『いや、別に…』
翔『ふーん…そっか。』
翔くんからは
杏奈の涙は見えていなかったみたいだった。
帰り道
ホワイトデーのお返しは何にするか、って話をした。
翔『潤は沢山貰ってるからお返しも大変だな』
潤『翔くんだってそうでしょ?』
翔『潤ほどじゃないよ。
そう言えば
杏奈も本命だけにあげたらしいな』
潤『えっ?
翔くんは?杏奈から貰ってないの?』
翔『俺が貰うわけ無いだろ?
義理ではやらないんだってさ。
その本命にあげたっつーのもさ、チロルチョコ1個だって。
杏奈らしいよな』
そう言って翔くんは笑った。
その時、俺は杏奈の涙の意味が初めてわかった。
バレンタインデーのあの日
部活が終わって
疲れていた俺は部室の近くの階段に座って休んでいた。
杏奈『へばってんの?体力無いんじゃない?』
潤『うるせーな。お前よりあるわ』
杏奈『はい。これあげる』
潤『何これ?』
杏奈『見りゃわかるでしょ?チロルチョコ。
疲れ取れるよ?
じゃーね。』
その時
職員室から戻った翔くんの声に
ずっと俯いていた杏奈が一瞬顔を上げた。
えっ…。泣いてる…?
翔くんの姿を見ると
杏奈はその場から走り去った。
翔『杏奈!』
翔くんの声も無視して。
翔『杏奈のやつ、どうしたんだろ?
なんかあった?』
潤『いや、別に…』
翔『ふーん…そっか。』
翔くんからは
杏奈の涙は見えていなかったみたいだった。
帰り道
ホワイトデーのお返しは何にするか、って話をした。
翔『潤は沢山貰ってるからお返しも大変だな』
潤『翔くんだってそうでしょ?』
翔『潤ほどじゃないよ。
そう言えば
杏奈も本命だけにあげたらしいな』
潤『えっ?
翔くんは?杏奈から貰ってないの?』
翔『俺が貰うわけ無いだろ?
義理ではやらないんだってさ。
その本命にあげたっつーのもさ、チロルチョコ1個だって。
杏奈らしいよな』
そう言って翔くんは笑った。
その時、俺は杏奈の涙の意味が初めてわかった。
バレンタインデーのあの日
部活が終わって
疲れていた俺は部室の近くの階段に座って休んでいた。
杏奈『へばってんの?体力無いんじゃない?』
潤『うるせーな。お前よりあるわ』
杏奈『はい。これあげる』
潤『何これ?』
杏奈『見りゃわかるでしょ?チロルチョコ。
疲れ取れるよ?
じゃーね。』