
にじいろ。
第25章 赤と青のフォトブック。
翔「さとっ…」
ぎゅうっと痛いくらいに強く抱きしめられて。
翔「智くん…?」
智「ホントは、俺ね…」
翔「うん、」
それに続く言葉を
目を見て聞きたいのに
俺を抱きしめる力は強くて。
華奢なのにどこにそんな力があるんだよ。
智「ごめん、翔くん…」
翔「え…?」
ごめん、なんて
一気に不安になる。
ホントは、何?
何を言おうとしてるの…?
智「医者になる夢を応援したいなんて偉そうなこと言ったけど
ホントは、俺…
翔くんと離れたくない。
それが
俺のホントの気持ち…」
そう言うと
智くんは黙って俯いてしまった。
翔「顔、上げて?」
ふるふると首を横に振る。
翔「俺のこと、見て?」
ゆっくり顔を上げるから、
翔「俺だっておんなじだよ?
智くんと離れたくない…」
“一緒に来てほしい”
その言葉は
喉まででかかったけど
声に出すことはしなかった。
俺の敷かれたレールに
智くんを巻き込むわけには行かないから…
智「わかってる…。
まだ一年あるから…
どうしたら翔君と一緒に居られるのか
考えてみるから…」
智くんがカメラマンの夢を諦めずに
俺とも一緒に居られる
そんな夢のような未来が
果たしてこの先来るのだろうか。
ぎゅうっと痛いくらいに強く抱きしめられて。
翔「智くん…?」
智「ホントは、俺ね…」
翔「うん、」
それに続く言葉を
目を見て聞きたいのに
俺を抱きしめる力は強くて。
華奢なのにどこにそんな力があるんだよ。
智「ごめん、翔くん…」
翔「え…?」
ごめん、なんて
一気に不安になる。
ホントは、何?
何を言おうとしてるの…?
智「医者になる夢を応援したいなんて偉そうなこと言ったけど
ホントは、俺…
翔くんと離れたくない。
それが
俺のホントの気持ち…」
そう言うと
智くんは黙って俯いてしまった。
翔「顔、上げて?」
ふるふると首を横に振る。
翔「俺のこと、見て?」
ゆっくり顔を上げるから、
翔「俺だっておんなじだよ?
智くんと離れたくない…」
“一緒に来てほしい”
その言葉は
喉まででかかったけど
声に出すことはしなかった。
俺の敷かれたレールに
智くんを巻き込むわけには行かないから…
智「わかってる…。
まだ一年あるから…
どうしたら翔君と一緒に居られるのか
考えてみるから…」
智くんがカメラマンの夢を諦めずに
俺とも一緒に居られる
そんな夢のような未来が
果たしてこの先来るのだろうか。
