
にじいろ。
第25章 赤と青のフォトブック。
ベッドでひとしきり愛し合うと
智くんは吸い込まれるように眠りに堕ちてしまった。
年上なのに
あどけなさの残るその寝顔に
ついつい笑みが溢れる。
さっきの男らしさとは打って変わって
子供みたいに丸くなって
俺にしがみつくようにして眠る智くんが
可愛くて
愛しくて仕方なかった。
サイドテーブルの上に
重なった二冊の青と赤のフォトブック。
智くんの青のフォトブックを手に取った。
翔「ホントだ。中身おんなじ…」
最後のページは案の定、白紙だった。
そっと起き上がり、リュックの中からペンを取り出す。
『智 へ
二人で居る。
ずっと居る。
百年先も
愛を誓うよ。
翔』
書き終えると
俺の中に大きな決意が生まれた。
恐怖感が無いわけじゃない。
偏見の目で見られるかもしれない。
無理矢理引き裂かれるかもしれない。
でも、その時は。
櫻井 翔。
17歳の誕生日を迎えたこの日。
俺は人生最大の勝負に出る。
智くんは吸い込まれるように眠りに堕ちてしまった。
年上なのに
あどけなさの残るその寝顔に
ついつい笑みが溢れる。
さっきの男らしさとは打って変わって
子供みたいに丸くなって
俺にしがみつくようにして眠る智くんが
可愛くて
愛しくて仕方なかった。
サイドテーブルの上に
重なった二冊の青と赤のフォトブック。
智くんの青のフォトブックを手に取った。
翔「ホントだ。中身おんなじ…」
最後のページは案の定、白紙だった。
そっと起き上がり、リュックの中からペンを取り出す。
『智 へ
二人で居る。
ずっと居る。
百年先も
愛を誓うよ。
翔』
書き終えると
俺の中に大きな決意が生まれた。
恐怖感が無いわけじゃない。
偏見の目で見られるかもしれない。
無理矢理引き裂かれるかもしれない。
でも、その時は。
櫻井 翔。
17歳の誕生日を迎えたこの日。
俺は人生最大の勝負に出る。
