
にじいろ。
第25章 赤と青のフォトブック。
翔「違うんです、伯父さん。」
伯父『何が違うんだ』
翔「…女性では無いんです」
伯父『どういうことだ、翔。』
翔「僕の大切な人は…
僕の恋人は、男性です。」
とうとう言ってしまった。
両親も知らない、俺の告白。
伯父さんのダメージも大きいだろう。
緊張が走る。
背中に一筋の汗が伝った。
伯父『ふふ…ふはははっ』
翔「伯父さん…?」
伯父『翔。
お前はどこまでも俺に似ているな』
翔「え…?」
伯父『まぁ、電話で話すことじゃないさ
今度ゆっくり会って話そうじゃないか。
そうだ。
春休みにこっちに来なさい。
チケットを送るよ。二人分な。』
翔「二人分…?」
伯父『その彼も、こちらに連れてきなさい。
なに、とっちめてお前たちを無理矢理引き離してやろうってことじゃないさ。
これからの事を
三人で話そうじゃないか』
伯父さんの声は
最初よりも穏やかになっていて
怒鳴られ、罵倒されることを覚悟していた俺には
意外すぎる展開だった。
北海道大学医学部に入って
そして櫻井病院の後継者になる。
それは絶対だ。
だから
その約束を必ず果たす代わりに
智くんを連れていきたいということ
智くんがカメラマンとして生活できるように
支援することを
交換条件にするつもりだった。
それを拒否するのであれば
跡取りにはならない。
そこまで言って、伯父さんの出方を待つつもりだった。
翔「どこまでも伯父さんと似てるって、どういうことだよ…」
伯父『何が違うんだ』
翔「…女性では無いんです」
伯父『どういうことだ、翔。』
翔「僕の大切な人は…
僕の恋人は、男性です。」
とうとう言ってしまった。
両親も知らない、俺の告白。
伯父さんのダメージも大きいだろう。
緊張が走る。
背中に一筋の汗が伝った。
伯父『ふふ…ふはははっ』
翔「伯父さん…?」
伯父『翔。
お前はどこまでも俺に似ているな』
翔「え…?」
伯父『まぁ、電話で話すことじゃないさ
今度ゆっくり会って話そうじゃないか。
そうだ。
春休みにこっちに来なさい。
チケットを送るよ。二人分な。』
翔「二人分…?」
伯父『その彼も、こちらに連れてきなさい。
なに、とっちめてお前たちを無理矢理引き離してやろうってことじゃないさ。
これからの事を
三人で話そうじゃないか』
伯父さんの声は
最初よりも穏やかになっていて
怒鳴られ、罵倒されることを覚悟していた俺には
意外すぎる展開だった。
北海道大学医学部に入って
そして櫻井病院の後継者になる。
それは絶対だ。
だから
その約束を必ず果たす代わりに
智くんを連れていきたいということ
智くんがカメラマンとして生活できるように
支援することを
交換条件にするつもりだった。
それを拒否するのであれば
跡取りにはならない。
そこまで言って、伯父さんの出方を待つつもりだった。
翔「どこまでも伯父さんと似てるって、どういうことだよ…」
