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にじいろ。

第27章 背徳の瞳。

雅紀「どこ行ってたんだよ…」

和也「…」

雅紀「ねぇ、かず…!」


和也「…新宿。」

雅紀「新宿…?」



和也「昔の客と
新宿のホテルに居た…」




雅紀「嘘……?」


なんだよ、新宿って
なんだよ、ホテルって…


和也「軽蔑した?
手、離してよ」


かずのパーカーの袖を掴んでいた俺の手をゆっくり剥がすと
ジーンズのポケットの中身をその手に握らされた。




雅紀「…なに、これ……」


かずが何も言わずに階段を登っていく。


雅紀「ねぇ、かず…」



嘘でしょ…?
嘘だって言ってよ

嫌だ…
なんで……


雅紀「…かず!!」


俺はかずの後を追って
階段を駆け上がった。

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