
にじいろ。
第27章 背徳の瞳。
〜 雅紀Side 〜
子供たちに楽しんでもらえればと参加したつもりだったのに
いつの間にか本気になっちゃって
気付けば汗だくで
小園さんに笑われながら
ちょっと休憩!と
コートを後にした。
フットサルって意外と疲れんだな…
俺はヒカルの居る部屋へと向かった。
紫外線に弱いらしく
外に長い時間居られないからと
部屋で絵を描いていると聞いたんだ。
雅紀「ヒカル」
俺の声に
パッと笑顔の花を咲かせて
スケッチブックを小脇に抱えて駆け寄り
丁寧にお辞儀をした。
“おつかれさま”
俺はヒカルの頭を撫でた。
雅紀「今日は何を描いてたの?」
“まーくん”
雅紀「まーくん… 俺?」
“うん”
雅紀「また俺を描いてくれたの?」
“そうだよ”
ヒカルが描いた二度目の俺の絵には
もう鍵は描かれていなくて
その代わり、
雅紀「わぁ… 凄ぇ……」
ボールを蹴る瞬間の
躍動感のあるデッサン画。
雅紀「この…俺の周りにあるのは、何?」
俺を取り囲む
炎のようなモノ。
“エネルギー”
そう言ってふわり微笑むと
小さな身体をそっと
俺の腕に凭れかけた。
子供たちに楽しんでもらえればと参加したつもりだったのに
いつの間にか本気になっちゃって
気付けば汗だくで
小園さんに笑われながら
ちょっと休憩!と
コートを後にした。
フットサルって意外と疲れんだな…
俺はヒカルの居る部屋へと向かった。
紫外線に弱いらしく
外に長い時間居られないからと
部屋で絵を描いていると聞いたんだ。
雅紀「ヒカル」
俺の声に
パッと笑顔の花を咲かせて
スケッチブックを小脇に抱えて駆け寄り
丁寧にお辞儀をした。
“おつかれさま”
俺はヒカルの頭を撫でた。
雅紀「今日は何を描いてたの?」
“まーくん”
雅紀「まーくん… 俺?」
“うん”
雅紀「また俺を描いてくれたの?」
“そうだよ”
ヒカルが描いた二度目の俺の絵には
もう鍵は描かれていなくて
その代わり、
雅紀「わぁ… 凄ぇ……」
ボールを蹴る瞬間の
躍動感のあるデッサン画。
雅紀「この…俺の周りにあるのは、何?」
俺を取り囲む
炎のようなモノ。
“エネルギー”
そう言ってふわり微笑むと
小さな身体をそっと
俺の腕に凭れかけた。
