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にじいろ。

第27章 背徳の瞳。

ばぁーか…
なんでそんなこと言うかな。

しかも『まさき』ってさ…

『まーくん』の次は『まさき』かよ
距離感縮めてきてない?
まるで誰かさんみたい…


“ごはんのじかん”


雅紀「あぁ…そうだね。 行こっか」


二人で協力して布団を畳んで
食堂へと向かう。



雅紀「そんなにくっ付いてちゃ歩きづらいって、」



ヒカルがぎゅーっと腕に抱きつく。
甘えん坊なのかな。
きっと
俺だから、ってわけじゃないんだろう。





突然、腕をグンッと引かれた。


雅紀「どうした?」








“だ い す き”







ヒカルは俺の腕をパッと離して
パタパタと食堂に走っていってしまった。



キュッと
胸が締め付けられて
そのあと暖かい何かが心の中に流れ込んできた。

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