
にじいろ。
第27章 背徳の瞳。
小園「短い言葉は口の動きと動作で伝えるだろ?
文章は筆談で。
でも感情が高ぶると高速の手話でガーッと言ってくるもんでさ、」
雅紀「はぁ…」
小園「無理…だよな?」
雅紀「えっ?
僕が良いって言ったら、良いんですか?」
小園「いや、ホントはダメなんだよ?
ホームステイ先は自宅か、血縁のところか、里親の会の登録先のお宅と決められてるからね。
だけど…あのヒカルが初めて自分から『行きたい』って言ったんだ。
あんなに感情を剥き出しにして…
初めてのことなんだよ」
迷いがなかったと言ったら嘘になる。
でも
ヒカルのその気持ちが嬉しくて
それだけじゃなくて
俺もまた
数日間だけでもヒカルと二人で過ごせるかもしれないと思ったら
嬉しかったんだ。
ただ、素直に
嬉しかった。
雅紀「…わかりました。
でも…僕はヒカルのことを何も知りません。
やっぱり不安もあります」
小園さんは
『本当はやっちゃいけないんだけどね』
と言って
ヒカルの個人調査書をこっそり見せてくれた。
文章は筆談で。
でも感情が高ぶると高速の手話でガーッと言ってくるもんでさ、」
雅紀「はぁ…」
小園「無理…だよな?」
雅紀「えっ?
僕が良いって言ったら、良いんですか?」
小園「いや、ホントはダメなんだよ?
ホームステイ先は自宅か、血縁のところか、里親の会の登録先のお宅と決められてるからね。
だけど…あのヒカルが初めて自分から『行きたい』って言ったんだ。
あんなに感情を剥き出しにして…
初めてのことなんだよ」
迷いがなかったと言ったら嘘になる。
でも
ヒカルのその気持ちが嬉しくて
それだけじゃなくて
俺もまた
数日間だけでもヒカルと二人で過ごせるかもしれないと思ったら
嬉しかったんだ。
ただ、素直に
嬉しかった。
雅紀「…わかりました。
でも…僕はヒカルのことを何も知りません。
やっぱり不安もあります」
小園さんは
『本当はやっちゃいけないんだけどね』
と言って
ヒカルの個人調査書をこっそり見せてくれた。
