
にじいろ。
第27章 背徳の瞳。
なんて言ったらいいのかわからなかった。
タブレットに
“難しかったかな”
って書くから
うん、って頷いた。
ホントはちゃんと伝わってた。
ヒカルだってわかってるんだろ?
それなのに
難しかったかな、なんて言わせて
ごめんね、ヒカル…。
“食べよう”
ヒカルが口いっぱいにカレーライスを頬張った。
雅紀「そうだね、食べよ!」
俺も負けじと頬張った。
夕飯もそろそろ食べ終えるという頃
ガチャッ、と玄関を開ける音がした。
俺の他に家の鍵を持ってるのは
かずだけだ。
…かずが、帰ってきたんだ。
リビングの電気に気付いているはずなのに
真っ直ぐに階段に向かい、登り始めた足音。
雅紀「ごめん。
ちょっとここで待っててくれる?」
“誰?”
雅紀「後でちゃんと説明するから。
ここに居てね?」
廊下へ続くダイニングのドアを開けると
既にかずの姿はなかった。
…部屋にいるんだ。
俺はゆっくりと階段を登り
部屋の前まで来ると深呼吸をして
そのドアを開けた。
タブレットに
“難しかったかな”
って書くから
うん、って頷いた。
ホントはちゃんと伝わってた。
ヒカルだってわかってるんだろ?
それなのに
難しかったかな、なんて言わせて
ごめんね、ヒカル…。
“食べよう”
ヒカルが口いっぱいにカレーライスを頬張った。
雅紀「そうだね、食べよ!」
俺も負けじと頬張った。
夕飯もそろそろ食べ終えるという頃
ガチャッ、と玄関を開ける音がした。
俺の他に家の鍵を持ってるのは
かずだけだ。
…かずが、帰ってきたんだ。
リビングの電気に気付いているはずなのに
真っ直ぐに階段に向かい、登り始めた足音。
雅紀「ごめん。
ちょっとここで待っててくれる?」
“誰?”
雅紀「後でちゃんと説明するから。
ここに居てね?」
廊下へ続くダイニングのドアを開けると
既にかずの姿はなかった。
…部屋にいるんだ。
俺はゆっくりと階段を登り
部屋の前まで来ると深呼吸をして
そのドアを開けた。
