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にじいろ。

第27章 背徳の瞳。

Lily「お帰り、カ…」

家に上がるとすぐさまバッグを放り投げて
ケンジが俺の名前を呼び終える前に
乱暴に抱きしめた。


Lily「やっ…ちょっと、どうしたの…?」



力任せに押し倒して
有無も言わさず口付けた。

Lily「んんっ…!」


唇をこじ開けて舌を捩じ込む。

Lily「ん、んっっ…」


はだけたシャツの隙間から手を入れて
ブラジャーを上にズラした。

Lily「やだっ…! やめ…」

和也「こんなもん付けてんなよ」


俺の低い声に
ブルッと肩を震わせた。



和也「俺に抱かれんの、嫌なの?」

小さく首を横に振る。


和也「だったらそんなモン付けんな
男のお前を愛してやるよ」


Lily「ねぇ…何があったのよ、カズ…」



俺は何も言わなかった。
ホックを外して
スカートと下着を剥ぎ取り
着ていたものも自ら全て脱ぎ捨てた。



和也「愛してるよ、ケンジ」



もう一度キスをして
そのまま
耳に
首筋に
舌を這わせていく。


Lily「ぁぁっ…」


胸の突起を弄りながら
中心に手を伸ばした。


Lily「やっ…カズっ…! ぁっ、あっ…」

和也「全部忘れられるくらい
お前を愛してやる」





違うんだ
本当はわかってた




全部忘れられるくらい
愛が、欲しかった。

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