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にじいろ。

第3章 魂の片割れ。

チューニングを始める姿はサマになってて。
今まで『可愛い』って思ってたのに
その表情は急に男っぽくてカッコよく見えて。

和也「んじゃ、行きます」


コホンと咳払いをして
ギターを弾き始めた



♪いつもそうよ。
 拗ねるときみは。
 私の大事な物を隠すでしょ。
 その場所は決まって同じだから。
 今日は先に行って待ってみるわ。

 季節達が夕日を連れて来て
 影が私をみつけて延びる…。


 ビックリした顔で私をみつめては
 急に口尖らせてプイっと外見るの。
 ごめんね。と言うと
 じゃあこっちに来てよと
 ねぇ、ほら見て見て 影が重なった…。♪




和也「まぁ、こんな感じかな。

…まーくん?
おーい?まーくーーーん?」




感動して
言葉が出なくて。


優しいメロディーと
繊細な歌声に




俺の心が完全に撃ち抜かれた気がした

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