にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
和也「そっちこそ、可愛い彼氏いるんでしょ」
『居ない』とも『居る』とも言えなくて
話をすり替えて誤魔化した。
雅紀「え…? あぁ、こないだ家に居た?
あの子は虹の家の子だよ。」
和也「え…?」
雅紀「小園さんに頼まれて
あの日ウチにホームステイに来てたんだよ」
は…?
だって
『愛してる』って…
和也「そう…」
気になることは沢山あるのに
素っ気なくしかできない。
ペットボトルのお茶をグイッと飲み干した。
雅紀「あの子は…失声症って病気を抱えてるんだ」
和也「シッセイショウ…?」
雅紀「『失う』に、『声』に、『症状の症』で、失声症。
ショックな出来事があって
その日を境に声が出なくなっちゃったんだ」
和也「声が…」
そうか
だから、あのタブレット…
筆談だったんだ。
雅紀「こうするとね、」
腕を伸ばし
両手の親指と人差し指で四角を作って
俺に向けた。
雅紀「四角の向こうの人の心が見えるんだって」
和也「へぇ…」
そう言えば
俺にもしてたな
確か
四角にして俺を覗いて…
それで書いた文字が
『まーくんを愛してる』だった。
えっ、嘘…
ちょっと、
ちょっと待って…?
『居ない』とも『居る』とも言えなくて
話をすり替えて誤魔化した。
雅紀「え…? あぁ、こないだ家に居た?
あの子は虹の家の子だよ。」
和也「え…?」
雅紀「小園さんに頼まれて
あの日ウチにホームステイに来てたんだよ」
は…?
だって
『愛してる』って…
和也「そう…」
気になることは沢山あるのに
素っ気なくしかできない。
ペットボトルのお茶をグイッと飲み干した。
雅紀「あの子は…失声症って病気を抱えてるんだ」
和也「シッセイショウ…?」
雅紀「『失う』に、『声』に、『症状の症』で、失声症。
ショックな出来事があって
その日を境に声が出なくなっちゃったんだ」
和也「声が…」
そうか
だから、あのタブレット…
筆談だったんだ。
雅紀「こうするとね、」
腕を伸ばし
両手の親指と人差し指で四角を作って
俺に向けた。
雅紀「四角の向こうの人の心が見えるんだって」
和也「へぇ…」
そう言えば
俺にもしてたな
確か
四角にして俺を覗いて…
それで書いた文字が
『まーくんを愛してる』だった。
えっ、嘘…
ちょっと、
ちょっと待って…?