にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
和也「まっ…まー、くん…」
背中越し
絞り出すように
やっと呼んだ名前。
驚いたように振り返ってこっちを見るから
今更どこに目線を持ってったらいいのかわかんなくて俯いた。
雅紀「やっと、名前呼んでくれたね」
和也「そー…だっけ…
あぁっ。明日…一旦生替えに帰るから…」
雅紀「うん、わかった。」
背中を向けて布団に潜り込む。
本当は
まーくんの温もりに触れたかった。
抱きしめて
本当はずっと一緒に居たいんだって
あなたを愛してるんだって
言いたかった
もう二度と会うこともないと思ってたんだ
皮肉にも
おばさんが亡くなったことで
俺たちは家族として
今、こうして一つの空間に居る。
『馬鹿ね、あんたたち。
そんなくだらないことで喧嘩してるの?』
『早く仲直りしちゃいなさい』
『ホントは大好きなくせに、意地張っちゃって』
困り顔のあーちゃんが脳裏に浮かぶ
あーちゃん
もう少し
あと少し
俺に勇気をちょうだい…?
背中越し
絞り出すように
やっと呼んだ名前。
驚いたように振り返ってこっちを見るから
今更どこに目線を持ってったらいいのかわかんなくて俯いた。
雅紀「やっと、名前呼んでくれたね」
和也「そー…だっけ…
あぁっ。明日…一旦生替えに帰るから…」
雅紀「うん、わかった。」
背中を向けて布団に潜り込む。
本当は
まーくんの温もりに触れたかった。
抱きしめて
本当はずっと一緒に居たいんだって
あなたを愛してるんだって
言いたかった
もう二度と会うこともないと思ってたんだ
皮肉にも
おばさんが亡くなったことで
俺たちは家族として
今、こうして一つの空間に居る。
『馬鹿ね、あんたたち。
そんなくだらないことで喧嘩してるの?』
『早く仲直りしちゃいなさい』
『ホントは大好きなくせに、意地張っちゃって』
困り顔のあーちゃんが脳裏に浮かぶ
あーちゃん
もう少し
あと少し
俺に勇気をちょうだい…?