にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
和也「あのっ…!」
布団から飛び起きて正座した。
和也「色々…ごめん…」
まーくんがゆっくりと布団から起き出して
くるりと身体をこちらに向けた。
雅紀「謝んなくていいから。
でも…」
和也「でも…?」
雅紀「自分を傷付けるようなことはもうしないで?
かずが傷付くと…俺も傷付くんだ」
そんなふうに優しく諭してもらえる器は
俺には無い。
雅紀「心を殺すようなことは…もう、しないでね。」
俺の方に伸ばしかけた手を止めて
ふわりと微笑った。
触れたくもない。
きっとそうに違いない。
真っ黒に汚れた俺を
抱きしめてくれる温かな胸はもう…
雅紀「ごめん、」
だから
なんでまーくんが謝る…
あっ。
気付いたら
まーくんの腕の中。
ドキドキと胸の鼓動が伝わる。
なんで…?
裏切って
傷付けて
自分勝手にまーくんの元を去った俺を
どうして抱きしめてくれるの…?
和也「…まーく、」
雅紀「今だけ。」
和也「あ…。」
するはずもない白壇の香りが
ふわっと鼻に香った。
あーちゃん…?
あーちゃんが
『仲良くしなさい』って
言ってくれてる気がした。
ゆっくりと
震える手をまーくんの背中に回した。
布団から飛び起きて正座した。
和也「色々…ごめん…」
まーくんがゆっくりと布団から起き出して
くるりと身体をこちらに向けた。
雅紀「謝んなくていいから。
でも…」
和也「でも…?」
雅紀「自分を傷付けるようなことはもうしないで?
かずが傷付くと…俺も傷付くんだ」
そんなふうに優しく諭してもらえる器は
俺には無い。
雅紀「心を殺すようなことは…もう、しないでね。」
俺の方に伸ばしかけた手を止めて
ふわりと微笑った。
触れたくもない。
きっとそうに違いない。
真っ黒に汚れた俺を
抱きしめてくれる温かな胸はもう…
雅紀「ごめん、」
だから
なんでまーくんが謝る…
あっ。
気付いたら
まーくんの腕の中。
ドキドキと胸の鼓動が伝わる。
なんで…?
裏切って
傷付けて
自分勝手にまーくんの元を去った俺を
どうして抱きしめてくれるの…?
和也「…まーく、」
雅紀「今だけ。」
和也「あ…。」
するはずもない白壇の香りが
ふわっと鼻に香った。
あーちゃん…?
あーちゃんが
『仲良くしなさい』って
言ってくれてる気がした。
ゆっくりと
震える手をまーくんの背中に回した。