にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
〜 和也Side 〜
まーくんが
俺を抱きしめてくれた。
懐かしい香り。
温かな温もり。
大きな手。
溢れそうになる涙を必死で堪えた。
震える手をその背中に回して。
この温もりを忘れない。
絶対に…忘れない。
『おやすみ』
背を向けて眠った
チクリと胸が傷んだ
そう簡単に
俺の過ちは消えない
許してもらおうなんて思わない
どんなふうに
どれだけの時をかけて償えばいいのか
まーくんの背中を見つめながら
しばらく動くことができなかった。
目が覚めると
まーくんはまだ夢の中にいた。
そっと起き出し
静かに布団を畳んで
テーブルの上の缶珈琲を一本、手に持って
病院を後にした。
スマホの電源を入れると
ケンジから何度も着信が入ってる。
ちゃんと説明しなきゃ。
それから
ちゃんと言わなきゃ、俺の気持ち。
このままズルズルと
ケンジの優しさに甘えてる訳にはいかない。
やっぱり俺は…まーくんのことが好きだ。
まーくんじゃなきゃ…ダメなんだ。
酷い男だよ
全部俺が悪いんだ。
早とちりして
イラついて
どうでも良くなって
幸せさえもぶち壊した。
…俺自身が変わらなきゃ
きっとまた同じ過ちを繰り返してしまうから。
空を見上げると
青く、青く澄んでいた。
もうすぐ始発のバスが来る。
まーくんが
俺を抱きしめてくれた。
懐かしい香り。
温かな温もり。
大きな手。
溢れそうになる涙を必死で堪えた。
震える手をその背中に回して。
この温もりを忘れない。
絶対に…忘れない。
『おやすみ』
背を向けて眠った
チクリと胸が傷んだ
そう簡単に
俺の過ちは消えない
許してもらおうなんて思わない
どんなふうに
どれだけの時をかけて償えばいいのか
まーくんの背中を見つめながら
しばらく動くことができなかった。
目が覚めると
まーくんはまだ夢の中にいた。
そっと起き出し
静かに布団を畳んで
テーブルの上の缶珈琲を一本、手に持って
病院を後にした。
スマホの電源を入れると
ケンジから何度も着信が入ってる。
ちゃんと説明しなきゃ。
それから
ちゃんと言わなきゃ、俺の気持ち。
このままズルズルと
ケンジの優しさに甘えてる訳にはいかない。
やっぱり俺は…まーくんのことが好きだ。
まーくんじゃなきゃ…ダメなんだ。
酷い男だよ
全部俺が悪いんだ。
早とちりして
イラついて
どうでも良くなって
幸せさえもぶち壊した。
…俺自身が変わらなきゃ
きっとまた同じ過ちを繰り返してしまうから。
空を見上げると
青く、青く澄んでいた。
もうすぐ始発のバスが来る。