にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
まーくんが棺の観音開きの扉を開けて
あーちゃんの顔を見せてくれた。
雅紀「眠ってるみたいでしょ」
和也「あーちゃん… あーちゃんっ…!
俺っ… ごめん……ごめんね……」
看取ってやることも出来なかった。
見舞いにもまともに行ってやれなかった。
あーちゃんの大事な息子のまーくんを
いっぱい傷付けた。
呼び戻してもらっておいて勝手に家を出てった。
なんの親孝行も出来なかった。
息子らしいことなんて、何も…
俺は棺の前で泣き崩れた。
誰よりも強くて
優しかった、あーちゃん。
俺の
もう一人の、お母さん…
雅紀「あんまり泣くと
母ちゃん心配しちゃうよ?
だからもう、泣かないの」
子供の頃
泣き虫で甘えん坊だった俺を
まーくんがこうやっていつも宥めてくれてて
その姿を見るたび
あーちゃんは微笑んでたよね。
またあの頃に戻っちゃったみたいだ。
頼りない息子でごめんね。
心配ばかりかけて
ほんとに、ごめんね…。
『かずくん…』
あーちゃんの優しい声が
耳の奥で響いた。
あーちゃんの顔を見せてくれた。
雅紀「眠ってるみたいでしょ」
和也「あーちゃん… あーちゃんっ…!
俺っ… ごめん……ごめんね……」
看取ってやることも出来なかった。
見舞いにもまともに行ってやれなかった。
あーちゃんの大事な息子のまーくんを
いっぱい傷付けた。
呼び戻してもらっておいて勝手に家を出てった。
なんの親孝行も出来なかった。
息子らしいことなんて、何も…
俺は棺の前で泣き崩れた。
誰よりも強くて
優しかった、あーちゃん。
俺の
もう一人の、お母さん…
雅紀「あんまり泣くと
母ちゃん心配しちゃうよ?
だからもう、泣かないの」
子供の頃
泣き虫で甘えん坊だった俺を
まーくんがこうやっていつも宥めてくれてて
その姿を見るたび
あーちゃんは微笑んでたよね。
またあの頃に戻っちゃったみたいだ。
頼りない息子でごめんね。
心配ばかりかけて
ほんとに、ごめんね…。
『かずくん…』
あーちゃんの優しい声が
耳の奥で響いた。