
にじいろ。
第28章 生きることの意味、死ぬことの答え。
和也「そう…だったんだ…」
雅紀「戻ろうか。線香、消えちゃうから」
和也「待って!」
ドアノブに手をかけたまーくんの背中を呼び止めた。
和也「ありがとう…捨てないでいてくれて…」
凄く
凄く勇気が要ったけど
まーくんに一歩近付いて
背中を抱きしめた。
和也「ホントに…ありがとう…」
俺のことも…捨てないでいてくれてありがとう…
振り向いたまーくんは
真っ赤な目をしていて。
雅紀「…かず、からっ…抱きしめて、くれたっ…」
絞り出すようにそう言って
今度はまーくんが
正面からきつく抱きしめてくれた。
それに応えるように
きつく、抱きしめ返した。
雅紀「ありがとう、かず…」
和也「まーくんっ…」
雅紀「かず…」
まーくんの大きな手が
俺の頬を包む。
温かくて
優しいまーくんの手の温もり。
俺はそっと目を閉じた。
重なる、唇。
心に広がってく、温かなモノ。
涙が
俺の頬を伝った。
雅紀「泣き虫。」
クスッと笑って親指で涙を拭ってくれる。
雅紀「行こう?」
俺の手を取って
部屋を後にした。
手を繋いだまま
二人で階段を降りた。
雅紀「戻ろうか。線香、消えちゃうから」
和也「待って!」
ドアノブに手をかけたまーくんの背中を呼び止めた。
和也「ありがとう…捨てないでいてくれて…」
凄く
凄く勇気が要ったけど
まーくんに一歩近付いて
背中を抱きしめた。
和也「ホントに…ありがとう…」
俺のことも…捨てないでいてくれてありがとう…
振り向いたまーくんは
真っ赤な目をしていて。
雅紀「…かず、からっ…抱きしめて、くれたっ…」
絞り出すようにそう言って
今度はまーくんが
正面からきつく抱きしめてくれた。
それに応えるように
きつく、抱きしめ返した。
雅紀「ありがとう、かず…」
和也「まーくんっ…」
雅紀「かず…」
まーくんの大きな手が
俺の頬を包む。
温かくて
優しいまーくんの手の温もり。
俺はそっと目を閉じた。
重なる、唇。
心に広がってく、温かなモノ。
涙が
俺の頬を伝った。
雅紀「泣き虫。」
クスッと笑って親指で涙を拭ってくれる。
雅紀「行こう?」
俺の手を取って
部屋を後にした。
手を繋いだまま
二人で階段を降りた。
