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〜　雅紀Side　〜



親族席には
喪主の俺とかずだけ。

隣組のご近所さんや
古くから付き合いのある虹の家の従業員のみなさん
翔ちゃんのお母さん
杏奈と杏奈のお母さんまでも手伝いに来てくれて
沢山の人のお陰で
告別式は定刻通り執り行われた。


一般焼香には
ヒナと風間と井ノ原先生の姿もあった。


黒髪のソフトリーゼントみたいな髪型の40代位の男の人と
若くて綺麗な女の人が焼香をする時
二人の一礼に対して
かずが深々と頭を下げていた。




一般焼香が済み
斎場内の焼き場に移動する時
外に居たその二人と
かずが話してる姿を見た。


雅紀「かず」

和也「まーくん。
あっ…えっと、うちのオーナーの、」

オーナー「城島と申します」

Lily「榊です」

雅紀「和也がお世話になっています。
かず。もし良ければ、清め料理用意してますんで…
お話もしたいですし、是非」


小園「雅紀くん！　和也くん！」


小園さんに呼ばれて俺たちはその場を後にした。
潤に声をかけて
井ノ原先生やみんなにも残ってもらえるよう話した。




献杯は小園さんにお願いした。
手伝いを買って出てくれた皆さんに挨拶をして
俺たちは城島さんと榊さんのいる席に向かった。