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にじいろ。

第29章 決意の朝に。

〜 雅紀Side 〜



雅紀「終わったね…」

和也「うん…」

雅紀「お疲れ様、かず」

和也「俺は全然…
まーくんこそ、お疲れ様。」



雅紀「人って
死んじゃうとこんなにちっちゃくなっちゃうんだね」

和也「そうだね…
ばぁちゃん時の記憶ってほとんど無いからさ
骨拾うのとかちょっと衝撃的だった…」


骨になった母ちゃんは
小さな骨壷に入れられて
そして
俺達の家に帰って来た。



雅紀「かず…?」

和也「うん…?」



雅紀「これから、どーすんの…?」



かずの答えが、怖かった。
でも
向き合わなきゃいけないから。
ちゃんと
聞くべきだと思った。


雅紀「かずの人生だから
かずが決めればいいんだよ?
俺に遠慮することなんか無…」

和也「まーくん、俺…!」


かずの真剣な目に
思わず顔を背けたくなる



和也「まだ、まーくんに言えてないことがあるんだ…

聞いてくれる…?」




かずが言わんとしてることが何なのか
大体の想像はついた。


きっと
あの日の夜のこと。

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