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にじいろ。

第5章 傷痕と嫉妬の狭間で。

雅紀「その傷跡に…俺、嫉妬してんだ……

今は俺だけのものなのに、って…

でもそこから目を逸らしてたら…
俺、いつまで経ったってこのままだ…」


和也「…」



雅紀「……て」

和也「…えっ?」



雅紀「見せて…傷跡。」





あの時初めて見せた、傷跡
絶対に見せたくなかった、傷跡

見てどうするの?
傷付くだけでしょ?



雅紀「…脱いで」

本気で言ってる…?


雅紀「俺にも…その傷、背負わせて…?」

なんで…?


和也「…やだ」

雅紀「一人で背負うつもり?」

和也「……俺の十字架だよ…?」


これは
生きる為に俺が選択した代償
まーくんが背負うことじゃないよ




雅紀「痛むでしょ?苦しいでしょ…?

二人で分け合えば
痛みも苦しみも半分こだよ…?


俺が……ちゃんと癒やすから…
俺にも背負わせてよ…」

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