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0時の鐘が鳴る前に

第2章 100日間の恋人ごっこ

なんて思いながら、でも悪くないかもしれない、とも思う。

広末さんには申し訳ないけど、例え偽物でも
ずっと憧れてた恋バナに参加できることが嬉しかった。

何度飲んでも美味しいカフェラテを飲みながら、私たちは会話に花を咲かせる。

「楽しかった!ここのカフェ気に入っちゃった!」
「なっこ、また連れてきてよ!」

…またってことは、また彼氏を演じてもらわなきゃいけないのか……

「う、うん、そうだね!またいつか来よっか!」

“いつか”が訪れないことを祈って微笑む。

「なっこの恋バナ、これからも聞かせてね♡」

「うん…」

もうネタないよ〜〜〜〜!なんて言えるはずもなく。

楽しそうにはしゃぐ友人たちを見ながら、わたしは力なく頷いた。

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