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0時の鐘が鳴る前に

第3章 キラキラ、ふわふわ

…明日の約束すっぽかされたら、この契約は破棄する。

そう決意して、俺は他の客が注文したカフェラテを淹れた。

* * *

翌日、肌寒かった1週間がまるで嘘のように晴れていた。

秋が来たと思ったのに、夏をまだズルズル引きずっているようだ。

鞄にパーカーを忍ばせながら、俺は待ち合わせ場所に立つ。

……30分も早く着いてしまった。

なんだ…?久しぶりのプラネタリウムに浮かれてるのか?

杏里とのデートですらこんなに早く着かないのに…

愛しい彼女のことを思い浮かべて、少し口角が上がるのを感じる。

長いな、3ヶ月って。早く会いてぇ…

そんなことを考えていると、突然背中を強く叩かれた。

「……っ!?」
「あれ、ちょっと強く叩きすぎちゃった」

驚いて振り返ると同時に、背中から楽しそうな顔がひょっこり姿を現した。

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