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0時の鐘が鳴る前に

第3章 キラキラ、ふわふわ

「そこのベンチ座ってちゃんと見る?あん…」

……?あん?

振り返りながら不自然に言葉を詰まらせた広末さんに首をかしげる。

「…いや、気にすんな」

…気にするなって言葉は1番興味をそそると思う。

まあ聞かれたくないことを無理に問い詰めたりはしないけど。

腰を下ろした広末さんの隣に座ると、イルカがジャンプして水しぶきを上げているところだった。

太陽の光を反射してキラキラ輝く水が綺麗だ。

これでまたひとつ、偽りの惚気話のネタができた!

いつか本当に好きな人が出来たら、次はその人と一緒に来たいな…なんて考えていたら

『ありがとうございました〜良い一日を!』

いつの間にかショーが終わっていた。

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