テキストサイズ

0時の鐘が鳴る前に

第3章 キラキラ、ふわふわ

そのあと人混みを掻き分けながらいろんな魚を見て

ふわふわ揺れるクラゲの前で、スタッフの人に写真を撮ってもらった。

目的のプラネタリウムはまだなのに、既に信じられない位楽しい。

…これ、好きな人と来れたら最高に幸せだろうな。

今日何度目かのフレーズを頭で反芻しながら、広末さんの手を握る。

一通り館内を回って出た先にあった売店を見ていると、イルカのペアストラップを見つけた。

か、可愛い…!

美奈ちゃんと高橋君のケータイについていたお揃いのストラップを思い出して、思わず手にとる。

これ、今日のお礼に買ったら受け取ってくれるかな…?

彼がタイミング良くお手洗いに行った隙に、私は勢いでレジへとそれを持っていった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ