涙色*遠恋
第1章 『奇跡的な出逢い』
……綺麗な寝顔……
……私は…… 彼を起こそうとしてついつい 彼の寝顔に見とれて居た……
……なんだか…… 凄い気持ち良さそうに寝ている彼を、 起こすのはほんとに忍びないけど…… 仕事だから、 起こす事にした。
……私は…… 彼の肩を軽くゆすった…… それだけの事なのに私は…… 胸の奥が熱くなるのを感じた……
『……深海さんっ…時間です~!』
『……んん…… ハッ!』
……すると彼が……起き上がった。
……ホッ…… 取り敢えず、 起きてくれて 良かった♪
『……ああ…… ごめんね…… 時間かな?』
『……はい…… すみません…… 気持ち良さそうに、寝てるとこを、 起こしちゃって。』
『……いや…… 大丈夫だよ♪ でもどうせなら、 もっと色っぽく、 起こされたかったな~』
『……えっ…… あ、あの……』
『……だって…… 深海さんって。笑っ』
『……ハハ…… ですよね~』
『……ん~…… それだとイマイチ、仕事スイッチが、 入らないな~!』
『……え?……』
『……そうだ♪……もう一度名前で、 呼んでよ 』
『……え?…… そんな……』
『……俺も…… 結奈って呼んで いいかな?……』
『……え、と…… 良いわよ。』
『……結奈…… サンキュー♪』
……彼に…… 初めて名前を、 呼ばれてドキドキ した……
『……結奈…… もう一度名前で 呼んでよ♪』
『……涼…… 起きて……』
『……よっしゃ……めちゃ目覚めた♪ 超仕事出来るよ♪ サンキュー♪ 結奈♪』
……そう言うと……彼は私の頭を、 ポンポンと叩いた。
『……じゃあ…… すみません。 今から撮影始めて、
『……OK♪…… てかいい加減、 結奈敬語止めない?俺楽しく仕事したいんだよね~』
『……あ…… タメ語でいいの?』
『……全然…… 大丈夫♪ むしろ結奈のが 年上なんだから、 タメ語全然OKでしょ。笑っ』
『……そうねえ……いいのかな?』
『……うん…… なんか俺敬語って、ダメなんだよな! 結奈にも名前で、 読んで欲しいし♪』
『……そうね…… 解ったわ♪ 楽しく仕事しましょ♪』
『……OK♪…… そうこなくっちゃ♪』
……私も…… なんだか楽しく、 なって来たから、 不思議だ。