涙色*遠恋
第1章 『奇跡的な出逢い』
……その時…… 私の携帯のメールが届いた。 開いてみたら、 チーフからだった。
『……ん?…… メール?』
『……涼…… ちょっとごめんね?』
『……うん♪……』
メールには、
『順調か? 思い切りSexyな、
彼を撮ってね☆』
…と書いてあった。
……チーフ……はあとマークって、
どんだけよ?笑っ
『……あのお…… 涼…?』
『……ん?……
『……チーフが……思いっきりSexyな涼を希望なの~~』
『……アハハ…… そうなんだ? Sexyねえ?……』
『……ハハ……』
『どうやろっか?』
……すると涼が……シャツのボタンを、全部外して ソファーに横たわって真っ直ぐ…… 私を見つめて来た。
……そして何を言うかと思えば……
『……結奈…… 好きだよ……』
『……結奈…… 愛してる……』
…と私に囁いてきた。
……キャーッ!……涼…… 待って待って……
……私…… 倒れるー!
……無い無い!……反則よーッ!
『……え、と…… あ、あの…… 涼?……』
『……この方が…… 気分出るから♪……』
……ええ?…… もしかして撮影の間中?
……ダメダメ…… ダメえー!
……無理無理…… 心臓破壊するー!
『……涼…… それはちょっと~』
『……ええ?…… ダメえ?……』
『……ハハ…… ごめんね?』
……私は…… 極めて普通に、 振る舞って答えた。
……ほんとは…… 私の心臓はもう、 ショート寸前!
『……残念!……
いいと思ったんだけどなあ……』
……すると…… 涼は胸元に手を、 入れて悩ましい瞳で私を見つめて来た。
……キャー!……
か、神様!ー
……こうして…… 私は……
……涼の…… 熱視線を浴びながら……
……涼に…… 骨抜きにされながら……
グダグダになりながら。笑っ
……ようやく…… 私は1時間後に、 涼の全ての撮影を、終えた……
……こうして…… 私は涼の熱視線からようやく解放された……
……はあ…… もうグダグダ……
……ほんとに…… 彼はなんて魅力的な人なのだろう……
……彼は…… 自分の魅力に…… 気がついているのかしら……
……こんなに…… 骨抜きにされたのは初めてだった……