
涙色*遠恋
第5章 『愛しい人』
結奈と極上の海の幸の料理を、
食べ終わっていよいよ、
温泉もチェックアウトの、
時間が迫って来た。
……俺は……
結奈を抱き寄せて、
『……結奈……
貴重な休み俺とずっと、
一緒に居てくれて有り難うな。
またいつか絶対にここに、
戻って来ような♪』
と、言って結奈の唇に優しく、
Kissをした……
『……涼……
あたしこそずっと涼と、
一緒に居られて幸せよ……
またいつか絶対ここに、
二人で戻って来たいわ♪』
『……そうだね結奈……
行こうか?そろそろ時間だ。
『……ええ、涼……
楽しかったわ。
とっても幸せだった……』
『またすぐ来れるよ♪』
俺は結奈の手を繋いで、
部屋を出た。
俺達はフロントに行くと、
会計を済ませた。
ロビーに女将が居たから、
俺はすかさず女将に声を掛けた。
『……あの……
お世話になりました。
俺達これで帰ります。』
『……あら♪……
お帰りですか?』
『……はい……なんか、
急だったのにこんな素敵な、
宿に泊まれて俺達マジで、
ラッキーでした。
いろいろお世話になりました。』
『いえいえ。
そう言って貰えて良かったです。
また是非お越し下さいませ。』
『……はい!……
勿論また来ます。なあ、結奈♪』
『……ええ勿論♪……
ほんとにお世話になりました。』
『それであの良かったら、
記念に一緒に写真に入って、
貰えませんか?』
『……ちょっと涼……』
『……結奈……
旅の記念だよ♪』
『あらあら私みたいな、
オバサンがいいのかしら?』
『はい。是非!』
俺はとにかくこの旅行の、
想い出をなるべくフィルムに、
記念として残したかったんだ♪
