
涙色*遠恋
第5章 『愛しい人』
こうしてまた俺達は、
車に乗り込んだ。
そしていよいよ結奈の、
家に向う。
『……結奈……
マジで最高に楽しかったな♪
絶対また二人で来ような』
『……ええ涼……
ほんとに素敵な場所に、
連れて来てくれつて有り難う♪』
『……結奈が……
喜んでくれて俺も幸せだよ♪』
『……涼有り難う……』
『さあ、行くか♪』
『……涼……』
『遠いから運転気を付けてね。』
『……ああ結奈……』
俺は結奈の手をそっと握った。
確かに結奈の家までの距離は、
遠い道のりだけどそんな事は、
隣に愛しい結奈が居れば、
俺は平気だった。
……きっと……
これからの長い人生……
……俺の隣には……
いつも結奈が居るんだろう……
……俺は……
この幸せがずっと続く事を、
願わずには居られ無かった……
……なあ結奈……
きっと大丈夫だよな……
……俺達二人なら……
