
涙色*遠恋
第5章 『愛しい人』
俺はお気に入りの曲を掛けて、
長い道のりを運転していた。
『……だけど……
ほんとに涼ばっかり運転で、
行きも帰りも疲れさせちゃって、
ごめんなさい……』
『……また結奈は!……
俺がこうしたかったんだから、
マジで気にすんなよ♪
隣に結奈が居てくれるだけで、
俺全然疲れなんか感じ無いから♪』
『……でも……』
『……マジで!……
全然平気だから♪』
……俺は……
疲れなんかより結奈の、
家に着いたら結奈の、
愛の手料理が食べれる事の方が、
嬉し過ぎて胸が弾んで居た♪
……だからマジで……
俺は全然疲れてなんか居なかった♪
『……だけど……
結奈の手料理マジで俺、
超楽しみなんだ♪』
『……涼ったら!……
そんなに言ってくれるなら、
頑張って作らなくちゃ!
涼、何食べたい?♪』
『……んー♪……
やっぱり肉系かな?♪』
『お肉いいわね♪』
『やっぱ煮物も迷う。笑』
『……涼可愛いー♪……』
『……むー!……
だって結奈の手料理なんて、
次いつ食べれるか解んないもん!』
『……涼……
またすぐ逢えるわよ♪』
『……んー♪……
じゃあ肉にする♪』
『……了解♪……
涼疲れたからスタミナ、
着けなくちゃ♪』
『……だね♪……
あーマジでめっちゃ楽しみ♪』
……ふふふ……
涼はほんとに可愛いーわ♪
