涙色*遠恋
第1章 『奇跡的な出逢い』
……神様…… どうして二人は、 出逢ってしまったのですか……
……涼と…… 奇跡的な出逢いをした……
……夏の日……
……すると…… 彼が、
『……ハハッ…… そんな見つめないでよ…… 座ったら…?』
……ハッ……
いけないッ! こともあろうか、 私はしばし彼に、 見とれて居た……
……だって…… 長い事取材で私は、数多くイケメンを見て来たけ ど、 ここまで整った顔を見たのは始めてだった。
……ああ…… ヤバい! 倒れそー!
『……あ…… ごめんなさい! よろしくお願い します。』
『こちらこそ♪ よろしく♪ 気楽にやろうよ!』
『……ハハッ…… そうですね~』
……ヤバい…… 彼に緊張してるの、見破られてる~
しっかりする!!
その時店長さんが、飲み物を持って来てくれた。
『冷たいもんでも、どうや♪』
『すみません! 頂きます。』
『……店長…… 有り難とうございます。』
そう言うと彼は私の目の前に座った。
---はあ--- 見れば見る程、 イイ男ね…… 心臓持つかしら……
『……では…… 改めて新谷です。 短い間ですが、 よろしくお願い します。』
『こちらこそ♪ よろしくお願い します。って俺は何をすればいいの?』
『……ですね!……今日はインタビューと写真をこ こで、何枚か撮らせて頂きます。明日は密着と言う 事で! よろしくお願いします。』
『そうなんですか?解りました♪ でも俺なんか別に、アイドルタレントでも無いのに むしろ俺なんかで、いいんですか?』
『……いえ…… 深海さんがいいんです!』
……私は…… 真っ直ぐ彼を見て言い切った。
『……アハハ…… そんなに言われたら何でも、 協力しますよ!』
『……ん?…… どうかした?』
私が不思議そうに彼を見て居たら、 彼が私に問い掛けて来た。
『……いえ……深海さん…… 大阪弁じゃ無いなあって思って!』
『……ああ…… これね? 俺何故か今日みたいな取材とかされる事がなんか、2年ぐらい前から多くてさ~ で、大阪弁じゃあれかなあ?って思って標準語勉強 したら、自然に染み付いちゃった♪』
『……ああ…… そうなんですか?』
彼の口からいかにもな、答えが返って来た
からだ。