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声の魔法2

第5章 初めて・・

「それより、聞いて聞いて。来年のアニメ決まったんだ。主人公の友人役。初めて名前のある役だぜ。」とピースサイン。

『おめでとう!良かったね』

「一緒にお祝いしよ」
パーティーの始まりだ。



興奮ぎみの彼の話を聞きながら、私の顔もほころんでしまう。子供のころからの夢だったこと、何度もオーディションを受けたこと。本当に良かったね。


『聡君、良かったね、おめでとう。』
彼は照れたような顔で

「お祝いしてよ。」

『今してるよ。』

「お祝いがほしい。」

『いいよ、何がいい?』

「めぐみがほしい。」


彼は私を抱きしめ、もう一度囁いた。

「めぐみがほしい。」

この声、反則だわ。クラクラする。


聡君の顔が近づき、キスをされる。角度を変えながら何度も何度も・・・



「めぐみ、好きだよ。」
と囁いた。
ダメだ。とろけそう・・・



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