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君とのステキなタシナミ

第7章 Case4-chapter1



理人(まさと)「お待たせー待った?」

亜依「ううーん」



君と私はもう何年も付き合っている。

同じ会社の違う部署で、共通の知人を通して知り合って、付き合う、なんて王道っちゃ王道の出会い方をした。


同棲をするわけでもなく、君も結婚したいのかよく分からないし、まあ、結婚を考えるくらい付き合い続けてるから、デートもマンネリ化してるワケで…



仕事終わりにデートするときは大抵夜ご飯を一緒に食べにいくか、電車で移動するところを二人で歩くか、大体この2パターン。



最初は映画とか見に行ってたけど結局二人ともあんまり映画好きじゃないって分かってやめたし。



夜道を歩くときも、今はもう歩く道も何パターンかに絞られている。




二人で暗い道を歩き出す。

何でもない会話をしたり、ふと沈黙したり。


亜依「ねえ、今日どうする?」

まさと「どうしようか。ホテル、行く?」

亜依「どこの?」

まさと「うーん…」



いつものホテル街のホテルは、いきあきた。SMも試したし、媚薬とか使ってもみたし…



こう考えると本当に私達マンネリ化してるんだなぁ、と思う。



亜依「じゃあさ、ちょっと提案あるんだけど。」

まさと「なに?」

亜依「うーん…秘密。着いてきてからのお楽しみかな」

まさと「分かった。着いてくよ」




いつもの道を歩いていって、一段と暗く、人気のない道に入る。

そこには、薄暗く照らされた道と、脇に低いビルが並ぶ。


そのうち一つのビルの脇の道を入ると、広けた所に出た。

屋根は歩けれど、ビル内ではない…そんな半室内、半野外みたいな所。




亜依「ついたっ!」

まさと「…え」

亜依「ここでやろ♪」


まさと「まじかよ」

亜依「まじ!」





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