10年愛
第1章 『初恋』
彼が挨拶するとクラス中の、
女子達からヒソヒソ声が聞こえて来た。
それは皆、
『カッコいいー♪』
と言う声だった。
『席はじゃあ、
早乙女さんの隣ね。』
そう、あたしの隣の席が空いて
居たのだ。
するとあたしはクラス中の女子から、
痛いぐらいの視線を向けられた。
ーーー視線ーーー
痛いんですけどww
すると彼があたしの隣に来て、
あたしが今まで生きて来た中で、
見た事も無い爽やかな微笑みで、
あたしに、
『よろしくね。
早乙女さん?』
と、微笑み掛けて来た。
『あ、よ、よろしくね。』
と、答えるのが精一杯だった。