テキストサイズ

素晴らしき世界

第14章 可愛すぎる理由

【翔side】

智が『翔ちゃん』って呼ぶとき……

それは甘い誘いの合図。

「抱いて……」

涙を流したことも相乗効果となって
いつもより潤んだ瞳で見つめられると
それだけで身体が熱くなる。

智の願いを叶えてあげたいけど

「体調悪いからダメ」

どの口が言ってるんだって
自分でも呆れてしまう。

今すぐにでも抱きたい。

「お願い……」

智の一言一句が俺の理性を壊す。

「水、持ってくるね」

何とか寝室から離れる理由をつけて
智から離れようと立ち上がる。

「行かないで……」

智がベッドから出て、
立ち上がり俺を引き留める。

振り返った瞬間、唇が重なった。

その瞬間、いとも簡単に
俺の理性は消えてしまった。

離れようとした
智の後頭部に手を回した。

「んぅ…ぁ…ん…」

キスの合間に漏れる吐息が
俺を掻き立てていく。

熱のせいか智の口内は
温かくて蕩けそうになる。

もう、我慢できない……

俺は唇を離して
智をベッドに押し倒した。

そして智の服のボタンに手を伸ばす。

「えっ?ちょっと、待って」

「智が誘ったんでしょ?」

そんな事を言いながらも、
服を脱がせやすいように動いている。

俺は首筋に吸い付いた。

「あっ…」

「もっと声、聞かせて?」

身体中にたくさんのキスを落とす。

「あっ…んっ、ああっ…」

そのたびに智が
声と身体で反応してくれる。

「んぁ…っ」

胸の飾りを爪で弾くと
一段と身体か弓なり撓る。

吸い付いたり、甘噛みしたり
いつもより責め立てると
もぞもぞと智は足を動かす。

「どうしたの?」

わかっていて聞いた。

して欲しいことなんてわかってる。

でも、智の口から聞きたい……

智が望むことをしたい……

「お願い、翔ちゃん…舐めて?」

俺は返事の代わりにチュッと
キスをした。

ズボンを下着ごと脱がすと
すでに大きく主張した智のモノが
先を濡らして刺激を待っている。

俺は先端をペロリと舐めた。

「んっ…」

身体がピクリと震える。

智のモノを口に含み
舌を絡ませながら顔を上下に動かしつつ、
手でも刺激を与える。

「いや…っ、ちょ…、待って…」

智の言葉を無視して、
深く咥えて吸い上げた。

「んあっ…ダメ…っ、ああっ!」

俺の口に智の熱いものが広がった。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ