素晴らしき世界
第15章 それはやっぱりあなたでした
「持ちますよ」
松岡さんの手から、
いくつか荷物を取り上げた。
松「ありがとう」
「大繁盛ですね」
松「やっと常連さんが戻ってくてくれて」
嬉しそうな松岡さん。
でも、相葉くんは潤と
遊びに行ってるよな……
「お店、1人で大丈夫だったんですか?」
松「雅紀が休むって言ったから、
バイトくんに声をかけたら来てくれて」
「バイトの人、来てるんですか?」
俺は思わず、
立ち止まって聞いてしまった。
松「凄い食い付きだな……
そんなに、煮魚美味しかったの?」
苦笑いを浮かべる松岡さん。
「いやっ、そういう訳では……
松岡さんの料理も大好きですよ!
肉じゃが、最高です!」
するとパッと表情が明るくなった。
松「そうだろ!あれは俺の自信作なんだ!」
助かった……
不機嫌になると後が怖い。
松岡さんが肉じゃがについて
熱く語っている間にお店に到着した。
ようやく、バイトの人に会える。
逸る気持ちを押さえながら、
松岡さんの後ろに続いて店に入る。
松「ただいまー」
厨房に向けて声をかける。
「お帰りなさい」
厨房から聞こえてきた声は
聞き覚えのある声。
厨房から一人の男が松岡さんに近づく。
俺がずっと会いたかった人。
二宮さんだった……
こんなに近くにいるのに、
視線は俺には向かない。
『お帰りなさい』
一番聞きたかった
その声、その言葉は、
俺に向けられたものではなかった……
松「おい!」
松岡さんの声で現実に戻った。
「はい?」
松「荷物、ありがとう」
俺から荷物を取り上げた。
松岡さんはテーブルに荷物を置いた。
「和、これで良かった?」
……和?
二宮さんの下の名前なのか?
ただ二人のやり取りを眺める。
袋から、一本の油を取り出して見せる。
「それです!それだと、
揚げ物しても跳ねないんですよ」
嬉しそうにその油を受け取る。
確か、俺の家にもあったな……
松「あっ、大野さん。
カキフライ食べれる?」
「はい……」
松「和が作る、カキフライ絶品だから」
得意げに松岡さんが話している。
「ぜひ、食べたいです」
二宮さんはテーブルの荷物を取って
松岡さんと一緒に厨房に消えていった。
二宮さんのカキフライ大好きだよ。
だって俺、食べたんだから……
松岡さんの手から、
いくつか荷物を取り上げた。
松「ありがとう」
「大繁盛ですね」
松「やっと常連さんが戻ってくてくれて」
嬉しそうな松岡さん。
でも、相葉くんは潤と
遊びに行ってるよな……
「お店、1人で大丈夫だったんですか?」
松「雅紀が休むって言ったから、
バイトくんに声をかけたら来てくれて」
「バイトの人、来てるんですか?」
俺は思わず、
立ち止まって聞いてしまった。
松「凄い食い付きだな……
そんなに、煮魚美味しかったの?」
苦笑いを浮かべる松岡さん。
「いやっ、そういう訳では……
松岡さんの料理も大好きですよ!
肉じゃが、最高です!」
するとパッと表情が明るくなった。
松「そうだろ!あれは俺の自信作なんだ!」
助かった……
不機嫌になると後が怖い。
松岡さんが肉じゃがについて
熱く語っている間にお店に到着した。
ようやく、バイトの人に会える。
逸る気持ちを押さえながら、
松岡さんの後ろに続いて店に入る。
松「ただいまー」
厨房に向けて声をかける。
「お帰りなさい」
厨房から聞こえてきた声は
聞き覚えのある声。
厨房から一人の男が松岡さんに近づく。
俺がずっと会いたかった人。
二宮さんだった……
こんなに近くにいるのに、
視線は俺には向かない。
『お帰りなさい』
一番聞きたかった
その声、その言葉は、
俺に向けられたものではなかった……
松「おい!」
松岡さんの声で現実に戻った。
「はい?」
松「荷物、ありがとう」
俺から荷物を取り上げた。
松岡さんはテーブルに荷物を置いた。
「和、これで良かった?」
……和?
二宮さんの下の名前なのか?
ただ二人のやり取りを眺める。
袋から、一本の油を取り出して見せる。
「それです!それだと、
揚げ物しても跳ねないんですよ」
嬉しそうにその油を受け取る。
確か、俺の家にもあったな……
松「あっ、大野さん。
カキフライ食べれる?」
「はい……」
松「和が作る、カキフライ絶品だから」
得意げに松岡さんが話している。
「ぜひ、食べたいです」
二宮さんはテーブルの荷物を取って
松岡さんと一緒に厨房に消えていった。
二宮さんのカキフライ大好きだよ。
だって俺、食べたんだから……