素晴らしき世界
第15章 それはやっぱりあなたでした
【和也side】
智「もう、ダメだ……」
ポツリと呟いた声には余裕がなかった。
目を開けると快感で勝手に涙が溜まって
視野がボヤけている。
するとガサガサと音が聞こえ、
パサっとフローリングに何かが落ちる。
それはきっと、智が履いていたズボン。
いつの間にか溜まっていた涙は
目尻を伝い、視野が開けた。
そこに映ったのは、
すでに形を変えた智のモノ。
俺だけじゃないんだって思えて嬉しかった。
その手には避妊具があった。
「いや……」
勝手に口がが声を発した。
智「えっ?」
ビックリして智の手が止まった。
「えっと……」
自分でもなぜ止めたか分からない。
智「もしかして、無意識?」
智が身体を乗り出して、俺を見下す。
俺は頷くことしか出来なかった。
智「あの時も和也、
今みたいに止めたんだよ?」
「えっ?」
智「俺を直接、感じたいって言ってくれた」
自分で言ってて照れてる智が
可愛いと思ったんだけど……
俺、凄いこと言ってたんだ。
でも、きっと今もその時と
同じ気持ちなんだと思う。
「あの……」
智「でも、今回はちゃんとつける」
「えっ?」
智「前はね、もう最後かもって思ってた。
だから、和也を感じたくてつけなかった」
「じゃあ……」
智「でも、今回は違う」
どうしてダメなの?
やっぱりあの時の俺じゃないから?
智「始まりだから……」
決意を秘めたような目で俺を見つめる。
「始まり?」
智「これからはいつでも
愛を確かめられるでしょ?
だから……なるべく和也の身体に
負担をかけたくない」
どんな風に智と出会ったかは、思い出せない。
でもその出会いには
俺たちの『未来』が無かったんだと思う。
でも、今は違う。
同じ景色を見て、
同じ道を一緒に歩くことが出来る。
2人の『未来』がある。
智「でも……
たまにはつけないでしたいな……」
さっきまでカッコ良かった智が
イタズラっぽく笑った。
「たまにでいいの?」
俺もイタズラっぽく笑い返した。
智「もう……それ聞く?」
困った顔をしながら
頭をクシャクシャと掻いている。
手が伸びてきて俺の頬を包んだ。
スイッチが入ったかのように
智の顔つきが変わった……
智「続き、していい?」
俺はキュッと唇を噛みしめ、頷いた。
智「もう、ダメだ……」
ポツリと呟いた声には余裕がなかった。
目を開けると快感で勝手に涙が溜まって
視野がボヤけている。
するとガサガサと音が聞こえ、
パサっとフローリングに何かが落ちる。
それはきっと、智が履いていたズボン。
いつの間にか溜まっていた涙は
目尻を伝い、視野が開けた。
そこに映ったのは、
すでに形を変えた智のモノ。
俺だけじゃないんだって思えて嬉しかった。
その手には避妊具があった。
「いや……」
勝手に口がが声を発した。
智「えっ?」
ビックリして智の手が止まった。
「えっと……」
自分でもなぜ止めたか分からない。
智「もしかして、無意識?」
智が身体を乗り出して、俺を見下す。
俺は頷くことしか出来なかった。
智「あの時も和也、
今みたいに止めたんだよ?」
「えっ?」
智「俺を直接、感じたいって言ってくれた」
自分で言ってて照れてる智が
可愛いと思ったんだけど……
俺、凄いこと言ってたんだ。
でも、きっと今もその時と
同じ気持ちなんだと思う。
「あの……」
智「でも、今回はちゃんとつける」
「えっ?」
智「前はね、もう最後かもって思ってた。
だから、和也を感じたくてつけなかった」
「じゃあ……」
智「でも、今回は違う」
どうしてダメなの?
やっぱりあの時の俺じゃないから?
智「始まりだから……」
決意を秘めたような目で俺を見つめる。
「始まり?」
智「これからはいつでも
愛を確かめられるでしょ?
だから……なるべく和也の身体に
負担をかけたくない」
どんな風に智と出会ったかは、思い出せない。
でもその出会いには
俺たちの『未来』が無かったんだと思う。
でも、今は違う。
同じ景色を見て、
同じ道を一緒に歩くことが出来る。
2人の『未来』がある。
智「でも……
たまにはつけないでしたいな……」
さっきまでカッコ良かった智が
イタズラっぽく笑った。
「たまにでいいの?」
俺もイタズラっぽく笑い返した。
智「もう……それ聞く?」
困った顔をしながら
頭をクシャクシャと掻いている。
手が伸びてきて俺の頬を包んだ。
スイッチが入ったかのように
智の顔つきが変わった……
智「続き、していい?」
俺はキュッと唇を噛みしめ、頷いた。