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素晴らしき世界

第15章 それはやっぱりあなたでした

智の丸まった背中を見つめる。

何をしてるかは容易に想像できた。

智「もう、あんまり見ないでよ」

手元が覚束ないみたいだった。


緊張してる?

慣れてないのかな?


どちらにしても嬉しい気持ちになった。

智がローションを手に取ると
心臓がドクンと脈打つ。

気持ちを落ち着かせるため、
目を閉じて深呼吸した。

そして、ゆっくりと目を開けると
智の顔が目の前にあった。

智「いくよ?辛かったら言ってね?
止めることは出来ないけど……」

「止めないで……」

俺は智の頬に手を伸ばした。

智はにっこりと微笑む。

とても綺麗な顔に見惚れていたら、
智のモノが、
俺の下半身のある部分に触れた。

無意識に身体がビクッと震える。

「んっ…」

ゆっくりと智のモノが入ってくる。

ローションのお陰か
痛みはあまり感じないが、
どうしても異物感が襲ってくる。


苦しい……


智「和也、深呼吸して?」


ギュッと閉じていた目を開けると、
心配そうに俺を見つめていた。

智「ほら、一緒に。ねっ?」

智と一緒に深呼吸する。

フーっと息を吐くと同時に、
智のモノがゆっくりと中へ入っていく。

何回か繰り返していると

智「和也……全部入ったよ?」

「ホントに?」

智「こんな時に、嘘つけないよ」

苦笑いする智の額には
じんわりと汗が滲み出ていた。

「大丈夫?」

智「結構、余裕ないかも……ごめん」

その言葉と同時に
智の腰がゆっくりと動いた。

ピンポイントで、
さっき感じたいいところを攻められる。

「んっ……あっ、んあっ…さと…っ」

智の腰の動きと比例して、
俺の漏れる声の感覚が短くなる。

智「目…開けて?」

ゆっくりと目を開けた。

智「好き…だよ、和也…」

「んあっ…さとし…っ、すっ、すきっ…」

首に手を回し、智の顔を引き寄せた。

上からも下からも絡み合う水音。

寝室に響く音が教えてくれた。


智とひとつになれた……


智「ごめん…」

切羽詰まった智の声に現実に戻る。

「えっ…?ああ…っ、
んっ…さと…しっ、んあっ」

智の腰の振るスピードが上がった。

智「一緒に…イこ?」

俺は迫りくる快感に支配され
頷くのが精一杯だった。

「ああ…っ、んっ…ダメ…っ!」

熱を吐き出すと同時に、
俺の中で智のモノがドクッ波打った。

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