素晴らしき世界
第18章 What is the most stupid thing?
こんな事してたらいつも相葉くんが
『お前ら、何してんだよー!』って
俺たちの間に入って戯れてた。
「お前ら、何してんだよ……」
その言葉と同時に大野先輩が俺から離れた。
高校時代に聞いた同じセリフ。
けど、あの時と違って
落ち着いた……諭すような声。
「遅いぞ、相葉」
「ごめんごめん」
櫻井先輩に顔の前で手を合わせ、
謝りながら入ってくる。
高校時代は制服かジャージ姿しか
印象の無かった相葉くんの雰囲気は
すっかり変わってしまっていた。
もちろん、いい意味で……
白のTシャツに黒のジレベスト、
そしてダメージジーンズ。
どれも細身でスタイルの良さを露呈する。
高校時代からスタイル抜群で、
脚が長かったからこういう服装が
似合うんだろうな……
髪も少し茶色くなって大人っぽく感じた。
「みんな揃ったし、始めますか!」
潤が部屋に備え付けられた電話で、
メニューを広げながら注文していく。
「よし、乾杯すっか!」
翔の言葉を合図に、
先に運ばれてきたビールを手に取る。
「「「「「かんぱーい」」」」」」
5人のグラスがぶつかり、音を奏でる。
個々とも乾杯していく。
3人と乾杯した後、相葉くんとの乾杯。
こんなに緊張したことは無い。
グラスを出してくれるのか?
相葉くんを無視して……
そして何も言わず地元を去った。
3人との状況が違い過ぎる。
会える事をワクワクしていた筈なのに、
会った後のことなんて考えても無かった。
「にの」
優しく俺を呼ぶ声。
「何、ボーっとしてるの?乾杯しよ?」
ニッコリと笑ってグラスを前に差し出す。
どうしてこんな酷いことしたのに、
優しく接してくれるの?
そう思いながらグラスを差し出した時、
その理由がわかった。
そっか……今、幸せなんだね?
きっと心が満たされているから、
俺に優しくできるんだね?
俺との出来事は
昔の思い出になってるんだね?
グラスを持っている右手の
薬指に嵌められている指輪を見て思った。
「うん、乾杯」
ぶつかるグラスの音が再会を祝した。
『お前ら、何してんだよー!』って
俺たちの間に入って戯れてた。
「お前ら、何してんだよ……」
その言葉と同時に大野先輩が俺から離れた。
高校時代に聞いた同じセリフ。
けど、あの時と違って
落ち着いた……諭すような声。
「遅いぞ、相葉」
「ごめんごめん」
櫻井先輩に顔の前で手を合わせ、
謝りながら入ってくる。
高校時代は制服かジャージ姿しか
印象の無かった相葉くんの雰囲気は
すっかり変わってしまっていた。
もちろん、いい意味で……
白のTシャツに黒のジレベスト、
そしてダメージジーンズ。
どれも細身でスタイルの良さを露呈する。
高校時代からスタイル抜群で、
脚が長かったからこういう服装が
似合うんだろうな……
髪も少し茶色くなって大人っぽく感じた。
「みんな揃ったし、始めますか!」
潤が部屋に備え付けられた電話で、
メニューを広げながら注文していく。
「よし、乾杯すっか!」
翔の言葉を合図に、
先に運ばれてきたビールを手に取る。
「「「「「かんぱーい」」」」」」
5人のグラスがぶつかり、音を奏でる。
個々とも乾杯していく。
3人と乾杯した後、相葉くんとの乾杯。
こんなに緊張したことは無い。
グラスを出してくれるのか?
相葉くんを無視して……
そして何も言わず地元を去った。
3人との状況が違い過ぎる。
会える事をワクワクしていた筈なのに、
会った後のことなんて考えても無かった。
「にの」
優しく俺を呼ぶ声。
「何、ボーっとしてるの?乾杯しよ?」
ニッコリと笑ってグラスを前に差し出す。
どうしてこんな酷いことしたのに、
優しく接してくれるの?
そう思いながらグラスを差し出した時、
その理由がわかった。
そっか……今、幸せなんだね?
きっと心が満たされているから、
俺に優しくできるんだね?
俺との出来事は
昔の思い出になってるんだね?
グラスを持っている右手の
薬指に嵌められている指輪を見て思った。
「うん、乾杯」
ぶつかるグラスの音が再会を祝した。