
素晴らしき世界
第18章 What is the most stupid thing?
「ぅ…ん」
目を閉じていても感じる眩しさに
ゆっくりと瞼を上げる。
見た事もないカーテンから
日差しが降り注ぐ。
ここは……どこ?
ゆっくりと身体を起き上がらせると、
頭がズキンっと悲鳴をあげる。
「いてぇ……」
完全に二日酔いだ……
何で、こんな事になったんだっけ?
回らない頭で必死に昨日のことを思い出す。
いつもよりお酒が進んで……
そういえば最後に水と間違って
焼酎を一気したんだった。
その後は……
ダメだ、思い出せない。
カタン…
部屋の外から物音が聞こえた。
誰かいる……よな?
そりゃそうだ、誰かの部屋なんだから……
ゆっくりとドアを開けて、
外の様子を確認する。
俺の目に映ったのは、
キッチンに立つ1人の男。
寝癖で茶色い髪がピョンと跳ねている。
「あっちぃ……」
夏になると口癖のように言ってたセリフ。
大人になっても聞くとは思わなかった。
腕を上げで袖で汗を拭う。
朝からどんだけ頑張ってるの?
ゆっくりとその姿に近づいて行った。
「相葉くん……」
「あっ?にの、起きたの?」
振り返った相葉くんの顔には汗が流れ、
前髪がピタッと額にくっついてる。
「なにしてるの?」
「あっ、これ?中華粥作ってたの。
二日酔いだろうと思って……
これならあっさりしてて胃腸にも優しいよ」
そう言うとお鍋に目線を戻して、
お玉で優しくかき混ぜる。
俺はただその姿をジッと見ていた。
と言うより、見惚れてしまっていた。
後ろ姿だけど、居酒屋でもこんなに
相葉くんを見ることなんて出来なかった。
ん?ちょっと待てよ……
この状況……今2人っきりなの?
いや、そんな筈はない。
きっとまだ誰も起きてないだけ。
もしかしたらお風呂に入ってるのかも……
人の気配を見つけようと、
周りをキョロキョロと見渡した。
「にの、出来たよー」
相葉くんはトレイを持って
俺に近づいてくる。
そこには器に入ったおかゆが2つ。
キッチンを覗いても、
器に入ったお粥は置かれていない。
「うん、ありがとう」
お願い……こっちに来ないで。
相葉くんは俺の横を通って
リビングへ向かう。
俺の煩すぎる鼓動に気づかないまま……
目を閉じていても感じる眩しさに
ゆっくりと瞼を上げる。
見た事もないカーテンから
日差しが降り注ぐ。
ここは……どこ?
ゆっくりと身体を起き上がらせると、
頭がズキンっと悲鳴をあげる。
「いてぇ……」
完全に二日酔いだ……
何で、こんな事になったんだっけ?
回らない頭で必死に昨日のことを思い出す。
いつもよりお酒が進んで……
そういえば最後に水と間違って
焼酎を一気したんだった。
その後は……
ダメだ、思い出せない。
カタン…
部屋の外から物音が聞こえた。
誰かいる……よな?
そりゃそうだ、誰かの部屋なんだから……
ゆっくりとドアを開けて、
外の様子を確認する。
俺の目に映ったのは、
キッチンに立つ1人の男。
寝癖で茶色い髪がピョンと跳ねている。
「あっちぃ……」
夏になると口癖のように言ってたセリフ。
大人になっても聞くとは思わなかった。
腕を上げで袖で汗を拭う。
朝からどんだけ頑張ってるの?
ゆっくりとその姿に近づいて行った。
「相葉くん……」
「あっ?にの、起きたの?」
振り返った相葉くんの顔には汗が流れ、
前髪がピタッと額にくっついてる。
「なにしてるの?」
「あっ、これ?中華粥作ってたの。
二日酔いだろうと思って……
これならあっさりしてて胃腸にも優しいよ」
そう言うとお鍋に目線を戻して、
お玉で優しくかき混ぜる。
俺はただその姿をジッと見ていた。
と言うより、見惚れてしまっていた。
後ろ姿だけど、居酒屋でもこんなに
相葉くんを見ることなんて出来なかった。
ん?ちょっと待てよ……
この状況……今2人っきりなの?
いや、そんな筈はない。
きっとまだ誰も起きてないだけ。
もしかしたらお風呂に入ってるのかも……
人の気配を見つけようと、
周りをキョロキョロと見渡した。
「にの、出来たよー」
相葉くんはトレイを持って
俺に近づいてくる。
そこには器に入ったおかゆが2つ。
キッチンを覗いても、
器に入ったお粥は置かれていない。
「うん、ありがとう」
お願い……こっちに来ないで。
相葉くんは俺の横を通って
リビングへ向かう。
俺の煩すぎる鼓動に気づかないまま……
