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「まーくんっ…まーくんっ」

「かず、好きだっ…」

「俺も…好き…っ」

あの時と同じように懐かしい名前で呼ぶ。

離れていた時間を埋めるように、
ゆっくりと互いを慰め合った。

そして時間をかけて拓かれた秘部。

時間が知識を豊富にしたのか、
少しの痛みで俺の身体は
まーくんを受け入れる準備を整えた。

準備万端にしていた事は気になったが、
それよりもまーくんが欲しいと思った。

「いくよ？」

俺のために流した汗が
ポタリポタリと身体に落ちてくる。

「きて…まーくん」

そう言うと額にチュッと
キスを落としてくれた。


そして少しずつまーくんのモノが
俺の中に埋め込まれていくのを
目を閉じて受け入れる。


離れていた俺たちの心と身体が近づき、
ひとつになった。


あの時に愚かだと思っていた行為が
俺を幸せへと導いてくれる。


少し目を開けてまーくんを見ると、
あの時と同じように辛そうな顔をしている。


けど、どこか幸せそうで……


目が合うとにっこりと笑ってくれた。


俺も今のまーくんみたいに、
痛みに耐える中に幸せが浮かんでるのかな？


「かず、動くよ？」

「うん」

あの時よりも滑らかにまーくんの腰が動く。

俺はまーくんの首に手を回して引き寄せた。


あの日、彼女が紅い痕をつけた場所へと
唇を近づけ歯で軽く噛んだ。


ピクっと身体を震わせ、
まーくんは腰の動きを止めた。


上書きじゃなくて……

俺がつけた紅い痕を指で撫でる。


「俺は、かずのモノだから」

そういうとまーくんも俺の身体の
同じ場所に唇を近づけ歯で軽く噛んだ。

「俺もまーくんのモノ？」

俺の問いかけに
優しいキスで答えてくれた。


唇が離れるとまた腰の動きを再開する。


あの日感じなかった快感の波が俺を襲う。


勝手に身体が震え、
その反応を見たまーくんは
そこばかりを狙って腰を打ち付ける。

「いや…っ、まーくん…ダメっ」

「かずっ、一緒に……」

行き場のない俺の手を
まーくんはギュッと握ってくれた。

そして俺たちは幸せに包まれながら
一緒に絶頂を迎えた。