素晴らしき世界
第22章 好きの向こう側
「乾杯」
ワイングラスが音を奏でる。
あんまり飲んだことないから、
美味しいか美味しくないかよくわからない。
「ん、美味しい。じゃあ、早速……」
そう言うと、俺の作った料理に手を伸ばす。
大丈夫かな……
ジッと顔を見つめ、表情を伺う。
「んっ!」
「えっ?なにっ?」
どっちともとれる表情に戸惑う。
「めっちゃ………………美味い」
「よかった……」
溜め過ぎの感想に焦ったが、
パクパクと嬉しそうに食べている姿を見て
ホッと胸を撫で下ろした。
目の前の……潤が俺に笑ってる。
目の前の……潤が俺の傍にいる。
ジュニアだった頃、
そして嵐になってからも……
こんな日が訪れるなんて思ってもなかった。
だって……俺は嫌われてたから。
俺の何が
気に入らなかったのかはわからない。
でも、潤に比べたら
仕事に対する姿勢は良くなかったと思う。
特にジュニアの頃はね……
俺の知っているジュニアの頃の潤君は
今と同じで『努力の塊』の人だった。
最初は冷めた目で見ていたはずなのに……
段々と目が離せなくなった。
いつも目で潤を追いかけていた。
いつの間にか……好きになっていた。
そして嵐のデビューが決まった日。
メンバーの中に潤がいた。
嬉しかったけど、
俺はここにいちゃいけないと思った。
俺はデビューするつもりはなかったから……
潤が必死に努力してきたデビューの
足だけは引っ張りたくなかった。
でも、会社が大々的に発表したデビューを
断ることなんて出来るはずもなく……
だから俺は決めた。
ちゃんと頑張ろうって……
でも、今まで見せてきたイメージを
テレビでも崩すのが恥ずかしくて
態度だけはそのままでいた。
でも、それは潤にとって
気に入らない事だった。
だって、俺の気持ちの変化には
気づいていないから……
それでもいいと思った。
どんな感情であれ、
俺のことが他の人より潤の中に
あるんだって思えたから……
ワイングラスが音を奏でる。
あんまり飲んだことないから、
美味しいか美味しくないかよくわからない。
「ん、美味しい。じゃあ、早速……」
そう言うと、俺の作った料理に手を伸ばす。
大丈夫かな……
ジッと顔を見つめ、表情を伺う。
「んっ!」
「えっ?なにっ?」
どっちともとれる表情に戸惑う。
「めっちゃ………………美味い」
「よかった……」
溜め過ぎの感想に焦ったが、
パクパクと嬉しそうに食べている姿を見て
ホッと胸を撫で下ろした。
目の前の……潤が俺に笑ってる。
目の前の……潤が俺の傍にいる。
ジュニアだった頃、
そして嵐になってからも……
こんな日が訪れるなんて思ってもなかった。
だって……俺は嫌われてたから。
俺の何が
気に入らなかったのかはわからない。
でも、潤に比べたら
仕事に対する姿勢は良くなかったと思う。
特にジュニアの頃はね……
俺の知っているジュニアの頃の潤君は
今と同じで『努力の塊』の人だった。
最初は冷めた目で見ていたはずなのに……
段々と目が離せなくなった。
いつも目で潤を追いかけていた。
いつの間にか……好きになっていた。
そして嵐のデビューが決まった日。
メンバーの中に潤がいた。
嬉しかったけど、
俺はここにいちゃいけないと思った。
俺はデビューするつもりはなかったから……
潤が必死に努力してきたデビューの
足だけは引っ張りたくなかった。
でも、会社が大々的に発表したデビューを
断ることなんて出来るはずもなく……
だから俺は決めた。
ちゃんと頑張ろうって……
でも、今まで見せてきたイメージを
テレビでも崩すのが恥ずかしくて
態度だけはそのままでいた。
でも、それは潤にとって
気に入らない事だった。
だって、俺の気持ちの変化には
気づいていないから……
それでもいいと思った。
どんな感情であれ、
俺のことが他の人より潤の中に
あるんだって思えたから……