素晴らしき世界
第5章 家族ゲーム
学校へ向かっていると
和「潤、おはよー」
息を切らしながら和が走ってきた。
「おはよー、和」
俺の挨拶に
ビックリした顔をするので
「どうした?」
和「朝から機嫌いいなんて珍しくて」
「そう?」
和「何かいいことあったの?」
「まぁね」
和「それって例の恋人?」
「さすが和、全部お見通しだね」
和「何年友達やってると思ってるの」
和は小学校からの友達で、親友だ。
俺の恋人の事も知っている。
それが『男』だってことも。
何でも話せる仲だが、
恋人の事を伝えるか迷った。
でも和なら大丈夫だと思って話した。
話を聞いた和は驚くわけでもなく
『良かったね』って言ってくれた。
『気持ち悪くない?男を好きになった俺?』
って聞いたら
『俺も好きな人がいて、男だから』
って恥ずかしそうに言った。
和も俺に言うべきか迷っていたらしい。
そりゃ、『男が好き』だなんて
いくら親友でも言えないよな……
俺のぶっちゃけもあり
それからはお互いの
恋愛相談をするようになった。
その後、俺の後押しもあって
和は好きな人と付き合っている。
和「で、機嫌がいい理由はなによ?」
「久しぶりに会えるんだ」
和「良かったじゃん、羨ましいなぁ」
「和は毎日、学校で会えるだろ?」
和「そりゃ、見かけることはあるけど
話したり、触れたりできないもん」
そんな話をしていたら学校に着いた。
上靴に履き替えていると、
和の彼氏が入ってきた。
「おい、和」
和「なに?」
顎で彼氏の居場所を知らせた。
すると、和の彼氏も俺たちに気づいて
ニッコリと微笑んで靴箱へ向かった。
「ホント、爽やかだよね……イテッ」
和に鞄で頭を叩かれた。
和「潤!」
「俺は浮気しませんよ」
和「当たり前だ!」
嫉妬している和は可愛かった。
和「潤の彼氏も見てみたいな」
階段を登りながらボソッと呟いた。
和「ごめん……」
「和が謝ることじゃないよ。
いつか、紹介するから」
和「それまで気長に待つよ」
「ありがとう」
俺は和に嘘をついた。
紹介することはできない。
だって和の知ってる人だから……
和「潤、おはよー」
息を切らしながら和が走ってきた。
「おはよー、和」
俺の挨拶に
ビックリした顔をするので
「どうした?」
和「朝から機嫌いいなんて珍しくて」
「そう?」
和「何かいいことあったの?」
「まぁね」
和「それって例の恋人?」
「さすが和、全部お見通しだね」
和「何年友達やってると思ってるの」
和は小学校からの友達で、親友だ。
俺の恋人の事も知っている。
それが『男』だってことも。
何でも話せる仲だが、
恋人の事を伝えるか迷った。
でも和なら大丈夫だと思って話した。
話を聞いた和は驚くわけでもなく
『良かったね』って言ってくれた。
『気持ち悪くない?男を好きになった俺?』
って聞いたら
『俺も好きな人がいて、男だから』
って恥ずかしそうに言った。
和も俺に言うべきか迷っていたらしい。
そりゃ、『男が好き』だなんて
いくら親友でも言えないよな……
俺のぶっちゃけもあり
それからはお互いの
恋愛相談をするようになった。
その後、俺の後押しもあって
和は好きな人と付き合っている。
和「で、機嫌がいい理由はなによ?」
「久しぶりに会えるんだ」
和「良かったじゃん、羨ましいなぁ」
「和は毎日、学校で会えるだろ?」
和「そりゃ、見かけることはあるけど
話したり、触れたりできないもん」
そんな話をしていたら学校に着いた。
上靴に履き替えていると、
和の彼氏が入ってきた。
「おい、和」
和「なに?」
顎で彼氏の居場所を知らせた。
すると、和の彼氏も俺たちに気づいて
ニッコリと微笑んで靴箱へ向かった。
「ホント、爽やかだよね……イテッ」
和に鞄で頭を叩かれた。
和「潤!」
「俺は浮気しませんよ」
和「当たり前だ!」
嫉妬している和は可愛かった。
和「潤の彼氏も見てみたいな」
階段を登りながらボソッと呟いた。
和「ごめん……」
「和が謝ることじゃないよ。
いつか、紹介するから」
和「それまで気長に待つよ」
「ありがとう」
俺は和に嘘をついた。
紹介することはできない。
だって和の知ってる人だから……