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素晴らしき世界

第30章 僕らの48日間

【48日前】


「おはようございます」

「相葉くん、おはよう。今日も宜しくね」


今日はグッスポの収録。

この番組では
相方といっても過言ではない児嶋さん。

マナブでは渡部さんに
お世話になっているし、
アンジャッシュさんとは
切っても切れない関係。


「ニノ、紅白の司会
決まったんだね。おめでとう」

「ありがとうございます」

今日何度目のおめでとうだろう……


現場のスタッフさんにも
『おめでとう』って声をかけてくれた。

ニノの事だけど、
おめでとうって言葉を聞くと嬉しい。

「本当に凄いよね!2年連続で嵐からなんて。
さすがのニノも緊張してたるするの?」

「いえ、全く。
いつもと変わらないんですよね」

「マジ?ニノらしいっちゃらしいけど……
俺なら毎日、心臓バクバクだよ」

「児嶋さんが選ばれることはないですから」

「おいっ!」

いつもの短いツッコミが入り、
俺たちは笑顔を浮かべる。


司会の報告を受けてから取材であったり、
収録でニノに会っていたけど何ら変わらない。

まぁ、発表がまだって事もあるだろうけど……


俺は仕事が決まってからずっと緊張してた。


嵐の司会であったり進行役といえば翔ちゃん。

5人での司会の時でも
翔ちゃんに頼っている部分は多かった。

相葉マナブではメインだけど、
進行する立ち位置ではない。

志村動物園での進行は山瀬さん。


だからグッスポが
初の進行役といっても過言じゃない。

この番組でたくさんの経験をし、
たくさんの事を学び、
それは大きな糧となった。

そこから紅白歌合戦の司会へと繋がった。



けど世間はそんな過程になんか興味ない。



司会として……ありか、なしか。


それだけだ。

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