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素晴らしき世界

第30章 僕らの48日間

「ちょっ、何すんの!」

バタバタ暴れたり、
足を曲げで俺のケツ辺りを蹴ってくる。

「マッサージするって言ったでしょ?」

「信用できな……うぐっ」

「何されると思ったの?」

グッと腰を指で押しつつ、
身体を倒してニノの顔を覗き見すると
耳まで真っ赤にしてた。

「うっ、うるさいっ!
さっさとマッサージ……しろ」

近くにあったクッションを引き寄せ、
慌てて顔を隠した。

「はいはい」


たぶん厭らしい事を想像してたな?

ホント、可愛いんだから……


元々、ニノの腰の事が心配だったから
コンサートに同行している整体師さんに
マッサージの仕方を教えてもらってた。


ダンス以外にも……色々とね?

腰に負担をかけちゃうから……


「うっ、ぁっ、ん…っ」


純粋にだよ?

心配してだよ?

ケアしてあげなきゃって思ってるんだけど……


なんちゅう声を出すんだ。


もしかして、ライブ後に受けている
マッサージでもこんな声を出してるのか?


「ちょっ、相葉…さんっ、痛い!」

「あっ、ごめんごめん」

感情が指に入って強く押していたみたいで
ニノが苦痛の声を上げる。

「あとさ、何か当たってんですけど……」

ニノが上半身を少し起き上がらせ
後ろを振り返るとある場所に
冷たい目線を向けている。


その先には見事に反応している俺の下半身。


コンサート終わったばっかりで
興奮冷めやらぬっていうのもあるけど……

あんな声を聞いたら俺のアソコも疼くでしょ。


「もうっ、信じられないっ!
コンサート終わったばっかりだよ!」

せっかく大人しかったのに、
身体を揺らして俺を振り落とそうとする。

「ちょっ、危な……暴れるな!」

「今すぐ……下りろ!」

言葉と共に、
一層の力を込めて身体を動かした。

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