素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
【25日前】
「嵐さん、リハーサル終了です」
スタッフさんが声を張り上げる。
「本番も宜しくお願いいます」
「「「「お願いします」」」」
俺たちも周りのスタッフに頭を下げながら、
ステージを後にして楽屋へと向かう。
出演者もたくさんいるから、
スタッフさんもバタバタ走りながら
俺たちに頭を下げてくれる。
今日はFNS歌謡祭。
自分たちの曲とクリスマスソングの披露で、
観客席で他の出演者の歌を聞かないので
スケジュール的には余裕がある。
それに『I'll be there』もベスアで
踊ったから振り付けも頭に残っている。
他のグループは忙しそうだけど……
関ジャニは個々で色んなアーティストと
コラボ企画があってバタバタしてた。
楽屋に行ったけど、いつも煩いくらいに
絡んでくるヨコちゃんが珍しく静かで
関ジャニらしからぬ楽屋だった。
NEWSはミュージカルの
リハーサルを入念にしてたしね。
他の出演者の方には申し訳ないけど、
出演時間まで休もうかな……
「二宮さん、打ち合わせお願いします」
「りょーかい」
俺もそうだったけど、
仕事の合間に紅白の番宣の
打ち合わせがちょこちょこと入る。
わざわざ仕事場の近くまで
来てくれるなんて有難い事なんだけど……
俺たちが一息つく中、
ニノはスマホをいじりながら歩き出す。
「歩きスマホするとコケるよ」
「あなたと一緒にしないで、うわっ!」
何にもないところで躓くニノに
俺だけじゃなくみんな吹き出して笑った。
「あいバカが話しかけるからでしょ!」
顔を真っ赤にして怒り俺を睨むニノに
怖さなんて全くなくて……
だただた……可愛い。
プイっと顔を前に戻すと、楽屋を出ていった。
「嵐さん、リハーサル終了です」
スタッフさんが声を張り上げる。
「本番も宜しくお願いいます」
「「「「お願いします」」」」
俺たちも周りのスタッフに頭を下げながら、
ステージを後にして楽屋へと向かう。
出演者もたくさんいるから、
スタッフさんもバタバタ走りながら
俺たちに頭を下げてくれる。
今日はFNS歌謡祭。
自分たちの曲とクリスマスソングの披露で、
観客席で他の出演者の歌を聞かないので
スケジュール的には余裕がある。
それに『I'll be there』もベスアで
踊ったから振り付けも頭に残っている。
他のグループは忙しそうだけど……
関ジャニは個々で色んなアーティストと
コラボ企画があってバタバタしてた。
楽屋に行ったけど、いつも煩いくらいに
絡んでくるヨコちゃんが珍しく静かで
関ジャニらしからぬ楽屋だった。
NEWSはミュージカルの
リハーサルを入念にしてたしね。
他の出演者の方には申し訳ないけど、
出演時間まで休もうかな……
「二宮さん、打ち合わせお願いします」
「りょーかい」
俺もそうだったけど、
仕事の合間に紅白の番宣の
打ち合わせがちょこちょこと入る。
わざわざ仕事場の近くまで
来てくれるなんて有難い事なんだけど……
俺たちが一息つく中、
ニノはスマホをいじりながら歩き出す。
「歩きスマホするとコケるよ」
「あなたと一緒にしないで、うわっ!」
何にもないところで躓くニノに
俺だけじゃなくみんな吹き出して笑った。
「あいバカが話しかけるからでしょ!」
顔を真っ赤にして怒り俺を睨むニノに
怖さなんて全くなくて……
だただた……可愛い。
プイっと顔を前に戻すと、楽屋を出ていった。