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素晴らしき世界

第30章 僕らの48日間

「お前ら喋りすぎだぞ!
嵐が戸惑ってるだろ……なぁ?」

山口くんの言葉にようやく2人の長い……

いやいや、楽しい掛け合いが止まった。

「いえ、そんなことないですよ」

松潤の言葉に俺たちも頷いた。


この反応は……正解か?


最近、山口くんのノリがわからない。

特番で鉄腕DASHの企画に触れると
ぶちギレするんだけど……

本気か演技かわかんないんだよ。


やべっ、企画って言ったらダメじゃん!


ニノと翔ちゃんの時の事を思い出して
焦ったけど心の中だからギリギリセーフ。

「どうした、相葉?」

「ひゃい!」

急に声をかけられて返事が裏返る。

「ボーッとしてるんじゃないよ!」

「イテッ!」

隣にいたニノがペシっと俺の頭を叩く。

「ホントお前らも相変わらずだな」

優しく俺たちに頬笑む山口くん。


良かったぁ……


「あっ、ニノ!紅白司会、おめでとう。
でも……悔しいっ!」

「まぁまぁ、落ち着いて」

地団駄を踏む太一くんを宥める坂本くん。

「すみませんっ、お先に……」

エヘヘと可愛さ全開で頭を掻きながら、
ペコリと頭を下げた。

「くぅー、可愛くないヤツ!
本番、噛みまくれっ!」

「ひどーい!
相葉さんとは違って俺は噛みません!」

「おいっ、ひどいのはどっちだ!」

「まぁまぁ、落ち着いて……」

いつものように仲裁に入る翔ちゃん。

「お前ら、相変わらず仲良いな」

「そうですかね……」

落ち着いているTOKIO最年少の
長瀬くんと嵐最年少の松潤。

そして何も発言することなく、
優しい笑顔でみんなのやり取りを
見守る両リーダー。


さすが……仏様だ。

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