素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
【24日前】
「だだいま」
生放送終わりで疲れていたので、
今日は外でご飯を済ませてきた。
ゆっくりしていたつもりはないが、
店を出るころには日付を跨いでいた。
まぁ、明日は昼からの仕事だから
少しはゆっくりできるかな?
そんな事を靴を脱ぎながら思いつつ、
先をトボトボと歩くニノを見つめる。
猫背で華奢な背中。
そこに見えないけど、
たくさんのプレッシャーを背負ってるだよな。
それは俺だって……
リーダーだって、翔ちゃんだって、
松潤だって同じ。
『色々と考えたり煮詰まった時……』
『ちゃんとニノ見てろよ』
松にぃと長瀬くんの言葉が
頭の中で何回もリピートされる。
俺は今、誰よりもニノの近くにいる。
ニノは……何を考えているんだろう?
俺は……ニノをちゃんと見ている?
「うわっ!」
揃えることなく靴を脱ぎ捨てると、
走ってニノを後ろから抱きしめた。
「ちょっ、何すんの!」
身動ぎするニノをさらにギュッと抱きしめ、
首の辺りに顔を埋めた。
「もう……」
呆れた声を出したけど、
俺の髪を可愛い手がポンポンとする。
俺がそばにいる事で、
ニノに何か出来ているんだろうか……
今だって、
何かニノに励まされている気がする。
「好きだよ、ニノ」
ずっと昔から……
そして大きくなっていくニノへの想い。
何度、その言葉を伝えたんだろう。
でもそれが今の俺に出来る精一杯で、
そして今の俺にしか出来ない事。
どんな時だって、
『ニノの味方だよ』って
その言葉に込める。
どんな時だって、
『ずっとそばにいる』って
その言葉と共に誓う。
「はいはい、わかってますよ」
聞き流すようにするけど、
ニノの心には届いてるよね?
「だだいま」
生放送終わりで疲れていたので、
今日は外でご飯を済ませてきた。
ゆっくりしていたつもりはないが、
店を出るころには日付を跨いでいた。
まぁ、明日は昼からの仕事だから
少しはゆっくりできるかな?
そんな事を靴を脱ぎながら思いつつ、
先をトボトボと歩くニノを見つめる。
猫背で華奢な背中。
そこに見えないけど、
たくさんのプレッシャーを背負ってるだよな。
それは俺だって……
リーダーだって、翔ちゃんだって、
松潤だって同じ。
『色々と考えたり煮詰まった時……』
『ちゃんとニノ見てろよ』
松にぃと長瀬くんの言葉が
頭の中で何回もリピートされる。
俺は今、誰よりもニノの近くにいる。
ニノは……何を考えているんだろう?
俺は……ニノをちゃんと見ている?
「うわっ!」
揃えることなく靴を脱ぎ捨てると、
走ってニノを後ろから抱きしめた。
「ちょっ、何すんの!」
身動ぎするニノをさらにギュッと抱きしめ、
首の辺りに顔を埋めた。
「もう……」
呆れた声を出したけど、
俺の髪を可愛い手がポンポンとする。
俺がそばにいる事で、
ニノに何か出来ているんだろうか……
今だって、
何かニノに励まされている気がする。
「好きだよ、ニノ」
ずっと昔から……
そして大きくなっていくニノへの想い。
何度、その言葉を伝えたんだろう。
でもそれが今の俺に出来る精一杯で、
そして今の俺にしか出来ない事。
どんな時だって、
『ニノの味方だよ』って
その言葉に込める。
どんな時だって、
『ずっとそばにいる』って
その言葉と共に誓う。
「はいはい、わかってますよ」
聞き流すようにするけど、
ニノの心には届いてるよね?