素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
「じゃあ、今日……家で喋った?」
その問いかけに俺は返事が出来なかった。
「昨日は?一昨日は?ちゃんと顔……見た?」
返事なんて出来なかった。
昨日の朝は俺が寝ている間にニノは家を出た。
夜は俺が帰ってくるのが遅くてニノは寝てた。
一昨日も……その前も同じ。
ちゃんと喋る時なんて楽屋か収録の時だけ。
だからといって、
ニノを見てないわけじゃない。
「ここ最近、メイクするのニノが先だよね?
てか、そもそもニノあんまりメイクしないのに
最近ばっちりしてたでしょ?」
言われてみて初めて気がづいた。
髪型はセットするけど、
顔に関してはノーメイクが多い。
確かに俺が楽屋にくる前に
メイクを済ませている事も多かった。
でも、それってタイミングの問題でしょ?
「でも疲れてる時なんて誰にでもあるじゃん。
ニノの様子は大丈夫だったし……」
「大丈夫って……それ、本気?
さっき返事しなかったよね。
最近、家で喋ってもないんでしょ?」
低い声が静かな楽屋に響く。
松潤の言う事はもっともだ。
顔を見てるって言っても、暗がりだ。
顔色なんてハッキリとわからない。
「おい、止めとけって!
相葉くんもわかったって……」
「はぁ?なにがわかっただよ……
翔さんも何で黙ってられんだよ!
ニノを見てて辛くないのかよ!」
グッと肩を掴んだ翔さんの腕を
乱暴に払い退ける。
「ちゃんとそばにいないのに、
どうして大丈夫って言えんだよ!」
ズカズカと近づいてくると、
俺の胸倉をグッと掴んだ。
「そばにいるって勘違いして……
自分がいれば大丈夫って……
そんな自身に酔いしれてんじゃねーよ!」
あまりにも正論過ぎる言葉に
俺は何も言えなかった。
その問いかけに俺は返事が出来なかった。
「昨日は?一昨日は?ちゃんと顔……見た?」
返事なんて出来なかった。
昨日の朝は俺が寝ている間にニノは家を出た。
夜は俺が帰ってくるのが遅くてニノは寝てた。
一昨日も……その前も同じ。
ちゃんと喋る時なんて楽屋か収録の時だけ。
だからといって、
ニノを見てないわけじゃない。
「ここ最近、メイクするのニノが先だよね?
てか、そもそもニノあんまりメイクしないのに
最近ばっちりしてたでしょ?」
言われてみて初めて気がづいた。
髪型はセットするけど、
顔に関してはノーメイクが多い。
確かに俺が楽屋にくる前に
メイクを済ませている事も多かった。
でも、それってタイミングの問題でしょ?
「でも疲れてる時なんて誰にでもあるじゃん。
ニノの様子は大丈夫だったし……」
「大丈夫って……それ、本気?
さっき返事しなかったよね。
最近、家で喋ってもないんでしょ?」
低い声が静かな楽屋に響く。
松潤の言う事はもっともだ。
顔を見てるって言っても、暗がりだ。
顔色なんてハッキリとわからない。
「おい、止めとけって!
相葉くんもわかったって……」
「はぁ?なにがわかっただよ……
翔さんも何で黙ってられんだよ!
ニノを見てて辛くないのかよ!」
グッと肩を掴んだ翔さんの腕を
乱暴に払い退ける。
「ちゃんとそばにいないのに、
どうして大丈夫って言えんだよ!」
ズカズカと近づいてくると、
俺の胸倉をグッと掴んだ。
「そばにいるって勘違いして……
自分がいれば大丈夫って……
そんな自身に酔いしれてんじゃねーよ!」
あまりにも正論過ぎる言葉に
俺は何も言えなかった。