素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
そしてもうひとつ、
プレッシャーを感じる仕事がある。
コンコン…
「はーい」
翔ちゃんがいつも通り返事すると、
何度目かのスタッフが楽屋に入ってくる。
「面接、よろしくお願いします」
ペコッと頭を下げると、
足早に楽屋を後にする。
「ほら、大野さん起きて」
「ぅ…ん、なに?」
「面接、行くよ」
ソファーで駄々をこねる
リーダを起き上がらせる翔ちゃん。
「よし、行きますか!」
なまりきった身体を解すように
うーんと伸びをする松潤。
全員のリハーサルが終わって、
どれくらいここにいたんだろう……
「相葉ちゃん」
「ん?」
無事に目覚めたリーダーが
俺を見て優しく笑う。
「やっと会えるね」
「あっ、う…うん」
どストレートな言葉に動揺しながらも
素直に答えてしまった。
「気づいてないだろうけど……
ずっと貧乏ゆすりしてたよ?」
「えっ、うそ?マジで?」
俺の言葉にクスッと笑うと頷く翔ちゃん。
「ホント、去年のニノを見てるみたい」
松潤の言葉にきっとみんな
同じ映像を思い浮かべている。
「そうなの?」
「うん、煩いくらいにしてた」
リーダーが言うんだから相当だったんだろう。
ニノがそこまで貧乏ゆすりするなんて……
「ニヤけ過ぎて気持ち悪い」
松潤に冷たく言い放たれたって構わない。
今更でもそのエピソードを知れて嬉しいんだ!
ん?でも、待てよ。
今の俺の気持ちが
去年のニノの気持ちと同じなら……
去年の気持ちの俺と今のニノの気持ちは同じ。
「ほら、早く行こ!」
「いや、止めてたの相葉さんだから」
呆れる翔ちゃんの声を背中に受けながら、
俺は慌てて楽屋を出た。
プレッシャーを感じる仕事がある。
コンコン…
「はーい」
翔ちゃんがいつも通り返事すると、
何度目かのスタッフが楽屋に入ってくる。
「面接、よろしくお願いします」
ペコッと頭を下げると、
足早に楽屋を後にする。
「ほら、大野さん起きて」
「ぅ…ん、なに?」
「面接、行くよ」
ソファーで駄々をこねる
リーダを起き上がらせる翔ちゃん。
「よし、行きますか!」
なまりきった身体を解すように
うーんと伸びをする松潤。
全員のリハーサルが終わって、
どれくらいここにいたんだろう……
「相葉ちゃん」
「ん?」
無事に目覚めたリーダーが
俺を見て優しく笑う。
「やっと会えるね」
「あっ、う…うん」
どストレートな言葉に動揺しながらも
素直に答えてしまった。
「気づいてないだろうけど……
ずっと貧乏ゆすりしてたよ?」
「えっ、うそ?マジで?」
俺の言葉にクスッと笑うと頷く翔ちゃん。
「ホント、去年のニノを見てるみたい」
松潤の言葉にきっとみんな
同じ映像を思い浮かべている。
「そうなの?」
「うん、煩いくらいにしてた」
リーダーが言うんだから相当だったんだろう。
ニノがそこまで貧乏ゆすりするなんて……
「ニヤけ過ぎて気持ち悪い」
松潤に冷たく言い放たれたって構わない。
今更でもそのエピソードを知れて嬉しいんだ!
ん?でも、待てよ。
今の俺の気持ちが
去年のニノの気持ちと同じなら……
去年の気持ちの俺と今のニノの気持ちは同じ。
「ほら、早く行こ!」
「いや、止めてたの相葉さんだから」
呆れる翔ちゃんの声を背中に受けながら、
俺は慌てて楽屋を出た。