素晴らしき世界
第30章 僕らの48日間
「相葉さん、行ってくるね」
リビングで今日の台本を
チェックしてると後ろから声が聞こえた。
振り返ると一軍……
いやメジャー級のきっちりした服装のニノ。
「ユルユル服じゃないの?」
「さすがにそれは……NHKなんで」
コントで内村さんがするポーズを
やって見せる。
「それもそうだね」
クスクスと二人で笑い合った。
「玄関まで見送るね」
「そんなのいいよ。
相葉さんも用意しなきゃ」
「だいじょーぶ」
俺は立ち上がってニノの方に向かうと、
ギュッと可愛い手を握った。
ニノも嫌がることなく手を握り返してくれた。
でもさっきまであんなに楽しく
会話してたのに……
今は無言。
「行ってらっしゃい」
ようやく口から出たのは
ありきたりすぎる言葉。
ってか、今はその言葉じゃないでしょ。
自分で自分の言葉に心の中でツッコむ。
応援するって決めたのに……
いざ送り出すって思ったら
どう声をかけていいかわからない。
結局、いつもの俺と何もかわらない。
「相葉さんらしくすればいいんだよ」
「えっ?」
去年聞いた言葉がまた
ニノの口から伝えられた。
やっぱり……ニノは凄い。
いつも俺を救ってくれる言葉をくれる。
「行ってらっしゃい」
結局は同じ言葉だったけど……
俺はニノの頬を優しく包むと、
チュッとキスを唇に落とした。
「パワーちょうだい」
ニノは俺にギュッと抱きついた。
「いっぱいあげる」
俺もギュッと力強く抱きしめ返す。
トゥルル…トゥルル…
マネージャーからの着信。
「行ってきます」
ニノは俺から身体を離すと、
一足先にNHKホールへと向かった。
リビングで今日の台本を
チェックしてると後ろから声が聞こえた。
振り返ると一軍……
いやメジャー級のきっちりした服装のニノ。
「ユルユル服じゃないの?」
「さすがにそれは……NHKなんで」
コントで内村さんがするポーズを
やって見せる。
「それもそうだね」
クスクスと二人で笑い合った。
「玄関まで見送るね」
「そんなのいいよ。
相葉さんも用意しなきゃ」
「だいじょーぶ」
俺は立ち上がってニノの方に向かうと、
ギュッと可愛い手を握った。
ニノも嫌がることなく手を握り返してくれた。
でもさっきまであんなに楽しく
会話してたのに……
今は無言。
「行ってらっしゃい」
ようやく口から出たのは
ありきたりすぎる言葉。
ってか、今はその言葉じゃないでしょ。
自分で自分の言葉に心の中でツッコむ。
応援するって決めたのに……
いざ送り出すって思ったら
どう声をかけていいかわからない。
結局、いつもの俺と何もかわらない。
「相葉さんらしくすればいいんだよ」
「えっ?」
去年聞いた言葉がまた
ニノの口から伝えられた。
やっぱり……ニノは凄い。
いつも俺を救ってくれる言葉をくれる。
「行ってらっしゃい」
結局は同じ言葉だったけど……
俺はニノの頬を優しく包むと、
チュッとキスを唇に落とした。
「パワーちょうだい」
ニノは俺にギュッと抱きついた。
「いっぱいあげる」
俺もギュッと力強く抱きしめ返す。
トゥルル…トゥルル…
マネージャーからの着信。
「行ってきます」
ニノは俺から身体を離すと、
一足先にNHKホールへと向かった。